今秋、老人ホーム・お寺・カフェが一体化した複合ビルが東京都中央区月島にオープンしました。あまり聞いたことのない組み合わせですが、一体どのようなビルなのでしょうか?
同ビルは、築地本願寺佃島説教所(1934年に建設)が老朽化のため取り壊された跡地に建設されました。月島は東京メトロ有楽町線、都営大江戸線の2線が乗り入れるアクセスの良さながら、公園や隅田川など自然が多く、住みやすいエリアとも言われています。
1階には、「築地本願寺カフェTsumugiはなれ月島店」、2階に本堂が入っており、3階から9階までが介護付き有料老人ホーム「ドーミー月島駅前」です。老人ホームは全53室あり、65歳以上の自立した人から要介護の人まで入居が可能です。
カフェでは、卵焼きの名店「つきぢ松露」など築地の名店の13品を使用した「18品のブッダボウル」などが提供されます。どんぶりの上にごはんが見えないほど具材が敷き詰められ、スプーンですくう度に違う味が楽しめます。
築地本願寺の東森尚人副総務長はビルの内覧会にて、「地域のランドマークになれば」と語りました。
また、老人ホームと病院の組み合わせはよくあるが、老人ホームと寺の組み合わせは類を見ないそう。質疑応答では「ネガティブなのでは」という問いがありましたが、老人ホームの担当者は「現在部屋の20戸以上は問い合わせがある」と人気があることを証明しました。
数年前から終活という言葉を耳にしますが、終活はモノや資産を整理することだけでなく、ライフスタイルを見つめ直しこの先の人生を実り多いものにするための活動。セカンドステージをいきいきと安心して過ごしたいと思う人から問い合わせがあるのかもしれませんね。
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