デジタルデバイドという言葉を聞いたことがありますか?
情報通信技術(特にインターネット)を使える人と使えない人の間に生じる格差のことで「情報格差」と呼ばれることもあります。
近年、家族や友人間でのコミュニケーションツールもデジタル化していますよね。そういった面でも、高齢者のデジタルデバイドは社会生活での孤立を産む可能性があり深刻な問題となっています。
しかし最近では、高齢者のデジタルデバイドを地域ぐるみで解消しようとする取り組みがあります。
東京都墨田区で、区内の老人クラブ会員60人を対象に、エーテンラボ(東京都中央区)が開発した習慣化アプリ「みんチャレ」を使ってデジタルデバイド解消に取り組む動きが始まっています。
まずは、スマホのアプリや使い方についての講習会を開催する予定です。
墨田区では、以前から高齢者を対象としたスマホ教室を開催していました。しかし2021年の高齢者向けスマホ教室の検証結果から、基礎的な内容を教えるだけではスマホを十分に活用できないことが分かったため、スマホを日常使いする必要があると判断。今回のみんチャレ導入へと繋がることになりました。
講習会では、まず老人会に所属する地域の仲間5人ごとにチームを作ります。
チーム内でみんチャレに写真やコメントを投稿して交流してもらい、楽しみながらスマホの文字入力とカメラの操作方法を学んでもらおうというのが目的です。
さらに、講習会後も継続的にみんチャレを使ってもらうことでデジタルデバイドの解消を目指していきます。
みんチャレを使った講習会に先立って、老人会の役員5名を対象にアプリの使い方講座が試験的に実施されました。その結果、2週間ほどで参加者全員が文字入力とカメラ操作を習得するなど、十分に効果が見込めることを確認できています。
高齢者のデジタルデバイドを解消することで、離れて暮らす家族とコミュニケーションを増やせられるほか、友人との会話に花が咲いたりすれば、個人的な生きがいもみつかりそうですね。
さらに、孤独感や寂しさが埋められることで、認知症や老人性のうつ病などの予防にも繋がっていくかもしれません。
学びの秋、両親や祖父母と一緒にスマホ講座などに参加してみるのも有意義な過ごし方ではないでしょうか。
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