デジタルヘルスケアサービス「フォーネスビジュアス」が、血液からタンパク質を測定して将来の認知症の発症リスクを予測するサービスを始めました。
認知症を発症する人は年々増えており、厚生労働省の試算によると2025年には高齢者の5人に1人が罹患すると言われています。
今回のフォーネスビジュアスによる新しいサービスで、こうした現状が変わるかもしれません。
フォーネスビジュアルは、2020年にリリースされたオンライン上で健康を管理できるサービスです。
このサービスは、フォーネスライフ株式会社が「早期発見よりもっと早く」というコンセプトのもと提供を開始したものです。
フォーネスビジュアルは、少量の血液を採取して約7000種類のタンパク質を測定することで心筋梗塞や脳梗塞、肺がんの発症リスクを測定します。
また、発症リスクを提示するだけでなく、保健師のコンシェルジュに適切な食事や運動の方法などの相談ができ、生活習慣の改善のサポートを受けられます。
今回の認知症の発症リスクの予測サービスは、1987年から続く血管の状態と認知機能の関係を調査する欧米の研究を利用。研究で収集された血液中のタンパク質を分析したデータを元に開発されました。
このサービスでは、少量の採血をすることで20年以内の認知症発生リスクを判定。対象者の発症リスクや検査開発の平均と比較して何倍発症しやすいかを予測できます。
厚生労働省の「国民生活基礎調査の概況」によると、介護が必要となった主な原因の第1位は「認知症」だそう。一度、認知症を発症すると、現代医学では根治が難しいうえに、年を重ねるにつれ食事や排泄、入浴などにも介助が必要になります。
そのため、健康寿命を伸ばし、自立した生活を営むためにも認知症予防に努めることが大切です。
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