11月19日に97歳の高齢者が運転する車が歩道に突っ込み、6人が死傷した事件が発生するなど、高齢者の運転による事故が後を絶ちません。
そのような事故を防ぐために、75歳以上の高齢者が免許を更新する際には、認知機能を判定する「認知機能検査」が義務づけられています。
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認知機能検査では、運転するにあたって必要とされる判断力や記憶力をテストします。
記憶力の検査では、まずいくつかのイラストを記憶。それからそのイラストに関連しない課題をこなしたあと、最初に提示されたイラストがどれか回答します。
時間に関する検査では、検査時の年月日や曜日、時間が尋ねられ、それに回答する必要があります。
それらの検査の結果、「認知症のおそれがある」と判定された人は、医師の診察を受けて精密検査を実施。それで「認知症である」と診断された場合は、免許が取り消されます。
以上のような認知機能検査を去年は226万人が受検し、そのうち5万人が「認知症のおそれがある」と判定されました。
さらに今年の5月から75歳以上の高齢者が運転免許を更新する場合は、認知機能検査に加えて運転技能検査もおこなわれています。
この運転技能検査で「運転技能が低下している」と判断されると、免許の更新はできません。
警察は、認知機能検査と運転技能検査を並行しておこなうことで、高齢者ドライバーによる事故を減らしたいとしています。
75歳以上になったら免許を返納することが安全のためには1番です。しかし、交通機関が発達していない地域もあり、生活のためにどうしても運転が必要なこともあるかもしれません。
もし高齢者が運転しなければならない場合には、視野が狭くなったり反応が鈍くなったりしていることを自覚し、左右確認を声に出しておこなうなど、慎重な運転をすることが大切ですね。
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