在宅介護でゆっくり眠れない…。母が夜中に起きるので、私も睡眠不足になって困っています。

在宅介護でゆっくり眠れない…。母が夜中に起きるので、私も睡眠不足になって困っています。

更新日 2024/03/18
認知症の母が夜に起きてくるので、ゆっくり眠れなくて困っています。母は家の中をうろうろしていたりして眠りません。

何かあったら困るので私も一緒に起きているため、常に睡眠不足です。でもいつ母が起きてくるかと思うと目が冴えてしまって眠れません。何か良い方法はないでしょうか?

(熊谷さん・パート・65歳)

それは大変な状況ですね…。日中の活動量が減っていることで寝付きが悪くなっている可能性があります。昼間に散歩や買い物などの外出する機会を増やしたり、趣味活動をするなど、活動をする時間を増やしましょう。

それでも熊谷さんの睡眠時間が確保できない場合は、在宅介護を続けるのが厳しい状況と思われますので、在宅介護サービスの量を増やしたり施設に入居することを検討してみてください。

在宅介護で眠れない原因は…

在宅介護のために眠れなくて困っています。最近、認知症の母が夜中に起きて家の中をうろうろするようになり、万一のことがあるといけないので一緒に起きています。何度も「寝よう」と声をかけるのですが、眠れないようです。

万が一のことが心配で私も一緒に起きているので、常に睡眠不足です。それに、母が起きてくるかも、と思ったら私も寝付きが悪くなってしまいました。

どうして母は夜中に起きるようになってしまったんでしょうか?

ご高齢者が眠れなくなる原因は、主に以下のようなものがあります。

  • 夜間のトイレの回数が多い
  • 日中の活動量が少ない
  • 睡眠環境が整っていない

ご高齢者の不眠の原因で多いのが”トイレ”です。トイレに行きたくて目が覚めてしまったり「失禁してしまうかも」と不安になることで眠れなくなるケースが増えるんです。

歳を重ねると膀胱の働きが低下して尿を溜められる量が減ってしまうので、トイレの回数が増えることは珍しくありません。が、夜にトイレに何度も行くのは睡眠不足につながるので、困りものですよね…。

本当にそうなんです!うちの母も夜に何度もトイレに行くんですよ。

でも、認知症の影響で1人ではトイレに行けないので、私がトイレまで連れて行って介助をしないといけません。夜中に何回も付き添わないといけないので、ゆっくり寝ていられなくて…。

それは大変ですね…。また、「日中にしっかり活動できているか」が夜の睡眠状況に影響を与えることがあります。

夜の睡眠状況が悪い高齢者は、日中にうとうとしているケースが多くあります。そして、昼寝をしているために夜に眠くなくなってしまって、夜の睡眠状況が悪くなる…といった悪循環が起きているんです。

認知症の影響で昼夜が逆転してしまったケースのご質問も過去にお答えしています。そちらもぜひ参考にしてみてください。

言われてみれば、このところテレビを見ながらうとうとしていることが増えたような気がします。それに「眠い」と言って、部屋からほとんど出ない日もありますし…。

そうなんですね。昼間にほとんど活動しないと、夜に眠気が来なくなります。特に部屋にこもりっぱなしだと、日の光を浴びないので体内時計が乱れますし、身体を動かさないので疲れませんよね。

体力を使わない日が増えると寝付きも悪くなりますから、昼間の活動量は意外と大切なんです。

なるほど、そうだったんですね。

その次の「睡眠環境が整っていない」とはどういうことですか?

睡眠に大きく影響するのが部屋の明るさ。寝るときに部屋が明るいのは、眠りの妨げになります。ちなみに、お母様は寝るときに照明をすべて消していますか?

いえ、小さな明かりだけは付けています。部屋を真っ暗にすると、夜にトイレに行くときに足元が見えなくて危ないので。

できれば、寝るときは真っ暗にすることが理想です。小さな明かりでも眠りの妨げになってしまっている可能性があります。

それと、温度や湿度も大切。特に認知症の人は、「寝苦しい」と感じていてもそれをうまく表現できないこともあります。なので、部屋の温度や湿度、寝具の厚さなどが眠りやすい状況になっているかどうか、定期的に確認してみてください。

在宅介護で眠れないときの対策は

母が眠れない理由について、なんとなくわかったような気がします。でも、どうしたら夜に寝てくれるんでしょうか?

いつ母が起きてくるかわからないので、気が張ってしまって私もよく眠れないんです。ちょっとした物音で起きるようになってしまいましたし…。

よく眠れないのはつらいですね…。では、お母様が少しでも眠れるようにいくつか方法をお伝えしますね。

夜間に眠れないときの対策には、次のようなものがあります。

  • 夜のトイレの回数を減らす工夫をする
  • 日中の活動量を増やす
  • 睡眠環境を整える

夜間のトイレの回数を減らすには、「カフェインを避ける」「寝る前の水分を減らす」「寝る前にトイレに行く」などの対策がとれます。

まず、カフェインには利尿作用があります。緑茶やコーヒー、紅茶などにはカフェインが含まれていますので、夕方以降は飲まない方が良いでしょう。またカフェインには睡眠を妨げる効果もあるので、睡眠状態を良くするためにも夕方以降は避けてください。

母は緑茶が大好きなんですよね。いつも飲むのは緑茶です。それも夕方以降は減らした方が良いんですね。

次に、寝る前の水分を減らすことも有効でしょう。やはり寝る直前に水分を摂っていると夜中にトイレに行きたくなりますから。ただ、ご高齢者は水分をあまり摂らないことも多いので、昼間は積極的な水分摂取を意識してくださいね。

当たり前のことですが、寝る前にトイレに行くことも大切。認知症の人の場合、ご自分ではトイレに行くのを忘れてしまうこともありますので、「寝る前にトイレに行っておこう」と声掛けしてください。

そうだ、さっき「日中にしっかり活動できているか」が夜の睡眠に影響していると言っていましたよね。どうしたら、昼間の活動量を増やせるんでしょうか?

趣味の活動や買い物などの外出の時間を増やしてみるのはどうでしょうか?お母様が好きなことであれば何でも大丈夫ですよ。

特に、身体を動かしたり誰かとコミュニケーションを取る時間を増やすのが効果的とされています。なので、デイサービスに参加してレクレーションをしたり、他のご利用者とおしゃべりする機会を作るのも良いかもしれません。

デイサービスは、週3回、利用しています。楽しそうに通っていますし、増やしてみても良いですね。

それは良いですね!

また、睡眠環境については先ほどお話しした通り、部屋を暗くするのが大切です。なので、トイレに起きるときに真っ暗だと危険な場合は、足元だけ照らすライトを利用すると安全を確保できるでしょう。

また、外の光が差し込んでしまう場合は遮光カーテンにするのが効果的。できるだけ、睡眠中に光を感じないような工夫をしてみてください。

在宅介護の負担を減らして良い睡眠を

いくつかお母様が眠れるような方法をお伝えしました。しかし、今後、オムツ交換の介助などの夜間の介助が必要になることもあるかもしれません。そうなると、熊谷さんの負担はさらに大きくなる可能性があります。

あまりに負担が大きいと、「介護疲れ」が原因で熊谷さんが体調を崩してしまうかも。そうならないように、今から介護の負担を軽減する工夫をして睡眠時間を確保しましょう。

今もすでに睡眠不足でつらいのに、もっとつらくなるかもしれないんですね…。その「介護の負担を軽減する工夫」とはどんなものなんでしょうか?

そうなんですね!介護サービスにはいろんなものがあってややこしいので、次のリストにまとめてみました。

在宅介護サービスについては、以下のご質問でも詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

へぇ!在宅介護サービスってこんなに種類があるんですね!

そうなんです。特に、訪問介護には夜間も対応している事業所もありますし、ショートステイは宿泊サービスなので宿泊期間は施設に介護をすべて任せられます。うまく活用できれば、夜間の介護の負担を減らせると思いますよ。

今も熊谷さんの負担が大きい状況のようなので、早めにケアマネジャーさんに相談してみることをおすすめします。

そうですね。もうすぐケアマネジャーさんとの面談があるので、そこで相談してみます。

在宅介護サービスを活用していても介護を続けるのに限界を感じたら、介護施設に入居することも検討した方が良いでしょう。

ちなみに、介護施設には以下のようなものがあります。

介護施設もたくさん種類があるんですね!

施設によっては人気で入居までに時間がかかる場合があります。費用が安くて人気の特養の中には、入居申し込みしてから入居までに2年以上待つこともあるそう。空室がなくて希望の施設にすぐに入れないこともありますので、余裕のあるうちに施設探しをすることをおすすめします。

なので、在宅介護サービスを活用して自宅での介護を継続しつつ施設探しをして、入居の順番が来たら老人ホームに入居するのが理想的な流れですね。

もし、施設探しでお困りのことがあったら、お気軽に「いい介護 入居相談室」までご連絡ください。介護施設に詳しい入居相談員がご希望に合った施設をお探ししますよ!

  • 高齢者が夜間に眠れないのは、トイレの回数の増加や昼間の活動量の減少が原因かも
  • 高齢者の不眠には、利尿作用のあるものを避けたり、日中の活動量を増やすのも効果的
  • 介護サービスを利用して介護の負担を減らすことが睡眠時間の確保につながることも

地域から老人ホーム・介護施設を探す

北海道・東北

北海道札幌市)|青森県岩手県宮城県仙台市)|秋田県山形県福島県

関東

東京都神奈川県横浜市 / 川崎市 / 相模原市)|埼玉県さいたま市)|千葉県千葉市)|茨城県栃木県群馬県

甲信越・北陸

新潟県新潟市)|富山県石川県福井県長野県山梨県

東海

愛知県名古屋市)|岐阜県三重県静岡県静岡市 / 浜松市

関西

大阪府大阪市 / 堺市)|京都府京都市)|兵庫県神戸市)|滋賀県奈良県和歌山県

中国・四国

岡山県岡山市)|広島県広島市)|鳥取県島根県山口県徳島県香川県愛媛県高知県

九州・沖縄

福岡県福岡市 / 北九州市)|熊本県熊本市)|佐賀県長崎県大分県宮崎県鹿児島県沖縄県

よく読まれている記事

よく読まれている記事

article-image

介護付き有料老人ホームとは│提供されるサービス・費用・入居条件などを解説

介護付き有料老人ホームは、介護スタッフが24時間常駐している介護施設。介護サービスや身の回りの世話を受けられます。 この記事では、介護付き有料老人ホームの種類及び入居のための条件や必要な費用、サービス内容などを詳しく説明しています。 https://youtu.be/oK_me_rA0MY 介護付き有料老人ホームの特徴 介護付き有料老人ホームとは、有料老人ホームのうち、都道府県または市町村から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設です。24時間介護スタッフが常駐し、介護や生活支援などは施設の職員により提供されます。 主に民間企業が運営しているため、サービスの内容や料金は施設ごとに異なります。また、入居基準も施設により異なり、自立している方から介護が必要な方まで幅広く受け入れている施設も。選択肢が幅広いため、自分に合った施設を選ぶことができます。 看取りまで対応している施設も多数あり、「終の棲家(ついのすみか)」を選ぶうえでも選択肢のひとつとなります。 全体の概要をまとめるとこのようになります。 費用相場 入居時費用 0~数千万円 月額利用料 15~30万円 入居条件 要介護度 自立~要介護5※1 認知症 対応可 看取り 対応可 入居のしやすさ ◯ ※施設の種類によって異なります。 特定施設入居者生活介護とは 特定施設入居者生活介護は、厚生労働省の定めた基準を満たす施設で受けられる介護保険サービスです。ケアマネジャーが作成したケアプランに基づき提供される食事や入浴・排泄など介助のほか、生活支援、機能回復のためのリハビリなどもおこなわれます。指定を受けてこのサービスを提供する施設は、一般的に「特定施設」の略称で呼ばれています。 介護付き有料老人ホームの種類と入居基準 介護付き有料老人ホームには「介護専用型」「混合型」「健康型」の3種類があり、それぞれ入居条件が異なります。 介護度 ...

2021/11/10

article-image

グループホームとは|入居条件や費用、入居時に気をつけたいポイントを解説

認知症の方の介護は大変です。「そろそろ施設への入居を検討しよう」と思っても、認知症の症状があると、入居を断られてしまうのではと心配もあるでしょう。 グループホームは認知症高齢者のための介護施設です。住み慣れた地域で暮らし続けられる地域密着型サービスであり、正式な名称を「認知症対応型共同生活介護」といいます。 こちらの記事では、グループホームについて解説します。また、グループホームで受けられるサービスや費用、施設選びのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/EofVO7MRRDM この記事を読めばこれがわかる! グループホームの詳細がわかる! グループホームを選ぶ際のポイントがわかる! グループホームへ入居する際の注意点がわかる! グループホームとは グループホームとは、認知症高齢者のための介護施設です。専門知識と技術をもったスタッフの援助を受けて、要支援以上の認知症高齢者が少人数で共同生活をおくります。 「ユニット」といわれる少人数のグループで生活し、入居者はそれぞれ家事などの役割分担をします。 調理や食事の支度、掃除や洗濯など入居者の能力に合った家事をして自分らしく共同生活を過ごすところが、ほかの介護施設や老人ホームとは異なるポイントです。 グループホームの目的は、認知症高齢者が安定した生活を現実化させること。そのために、ほかの利用者やスタッフと協力して生活に必要な家事を行うことで認知症症状の進行を防ぎ、できるだけ能力を維持するのです。 グループホームは少人数「ユニット」で生活 グループホームでは「ユニット」と呼ばれるグループごとに区切って共同生活を送るのが決まり。1ユニットにつき5人から9人、原則1施設につき原則2ユニットまでと制限されています。 少人数に制限する理由は、心穏やかに安定して過ごしやすい環境を整えるため。環境変化が少なく、同じグループメンバーで協力して共同生活することは、認知症の進行を防ぐことに繋がります。 認知症の方にとって新しく出会う人、新しく覚えることが難しいので、入居者やスタッフの入れ替わりが頻繁にある施設では認知症の高齢者は心が落ち着かず、ストレスを感じ生活しづらくなってしまいます。その結果、認知症症状を悪化させるだけでなく、共同生活を送る上でトラブルを起こすきっかけとなります。 慣れ親しんだ場所を離れて新しい生活をするのは認知症の方には特に心配が尽きないもの。その心配を軽減するため、より家庭にできるだけ近づけ、安心して暮らせるようにしています。 グループホームの入居条件 グループホームに入居できるのは医師から「認知症」と診断を受けている方で、一定の条件にあてはまる方に限ります。 原則65歳以上でかつ要支援2以上の認定を受けている方 医師から認知症の診断を受けている方 心身とも集団生活を送ることに支障のない方 グループホームと同一の市町村に住民票がある方 「心身とも集団生活を送ることに支障のない」という判断基準は施設によって異なります。入居を希望している施設がある場合には、施設のスタッフに相談しましょう。 また、生活保護を受けていてもグループホームに入ることは基本的には可能です。しかし、「生活保護法の指定を受けている施設に限られる」などの条件があるので、実際の入居に関しては、行政の生活支援担当窓口やケースワーカーに相談してみましょう。 グループホームから退去を迫られることもある!? グループホームを追い出される、つまり「強制退去」となることは可能性としてゼロではありません。一般的に、施設側は入居者がグループホームでの生活を続けられるように最大限の努力をします。それでも難しい場合は、本人やその家族へ退去を勧告します。「暴言や暴力などの迷惑行為が著しい場合」「継続的に医療が必要になった場合」「自傷行為が頻発する場合」etc。共同生活が難しくなった場合には追い出されてしまうこともあるのです グループホームで受けられるサービス グループホームで受けられるサービスは主に以下です。 生活支援 認知症ケア 医療体制 看取り それぞれ詳しく見てみましょう。 生活支援 グループホームでは以下の生活面でのサービスを受けられます。 食事提供 :◎ 生活相談 :◎ 食事介助 :◎ 排泄介助 :◎ 入浴介助 :◎ 掃除・洗濯:◯ リハビリ :△ レクリエーション:◎ 認知症を発症すると何もできなくなってしまうわけではなく、日常生活を送るだけなら問題がないことも多いです。 グループホームには認知症ケア専門スタッフが常駐しています。認知症進行を遅らせる目的で、入居者が専門スタッフの支援を受けながら入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこないます。 食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで、そして洗濯をして干すといった作業や掃除も、スタッフの介助を受けながら日常生活を送ります。 グループホームでは、入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこなうことになります。 例えば、食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで。また、そして洗濯をして、干すまで…など。そのために必要な支援を、認知症ケアに長けた専門スタッフから受けられるのが、グループホームの大きな特徴です。 グループホームは日中の時間帯は要介護入居者3人に対して1人以上のスタッフを配置する「3:1」基準が設けられています。施設規模によっては、付き添いやリハビリなどの個別対応が難しいので、入居を検討する際は施設に確認しましょう。 認知症ケア 施設内レクリエーションやリハビリのほかに、地域の方との交流を図るための活動の一環として地域のお祭りに参加や協力をしたり、地域の人と一緒に公園掃除などの活動を行う施設も増えてきました。 グループホームとして積み上げてきた認知症ケアの経験という強みを活かし、地域に向けた情報発信などのさまざまな活動が広がっています。 地域の方と交流する「認知症サロン」などを開催して施設外に居場所を作ったり、啓発活動として認知症サポーター養成講座を開いたりするなど、地域の人々との交流に重きを置くところが増えています。 顔の見える関係づくりをすることで地域の人に認知症について理解を深めてもらったり、在宅介護の認知症高齢者への相談支援につなげたり。 こうした活動は認知症ケアの拠点であるグループホームの社会的な価値の向上や、人とのつながりを通じて入所者の暮らしを豊かにする効果が期待できます。 医療体制 グループホームの入居条件として「身体症状が安定し集団生活を送ることに支障のない方」と定義しているように、施設に認知症高齢者専門スタッフは常駐していますが、看護師が常駐していたり、医療体制が整っているところはまだまだ少ないです。 しかし近年、高齢化が進む社会の中で、グループホームの入居者の状況も変わってきています。 現在は看護師の配置が義務付けられていないので、医療ケアが必要な人は入居が厳しい可能性があります。訪問看護ステーションと密に連携したり、提携した医療機関が施設が増えたりもしているので、医療体制について気になることがあれば、施設に直接問い合わせてみましょう。 看取り 超高齢社会でグループホームの入所者も高齢化が進み、「看取りサービス」の需要が増えてきました。 すべてのグループホームで看取りサービス対応しているわけではないので、体制が整っていないグループホームの多くは、医療ケアが必要な場合、提携医療施設や介護施設へ移ってもらう方針を採っています。 介護・医療体制の充実度は施設によってさまざまです。介護保険法の改正が2009年に行われ、看取りサービスに対応できるグループホームには「看取り介護加算」として介護サービスの追加料金を受け取れるようになりました。 看取りサービスに対応しているグループホームは昨今の状況を受け増加傾向にあります。パンフレットに「看取り介護加算」の金額が表記されているかがひとつの手がかりになります。 グループホームの設備 グループホームは一見、普通の民家のようで、家庭に近い雰囲気が特徴ですが、立地にも施設基準が設けられています。 施設内設備としては、ユニットごとに食堂、キッチン、共同リビング、トイレ、洗面設備、浴室、スプリンクラーなどの消防設備など入居者に必要な設備があり、異なるユニットとの共有は認められていません。 入居者の方がリラックスして生活できるように、一居室あたりの最低面積基準も設けられています。このようにグループホーム設立にあたっては一定の基準をクリアする必要があります。 立地 病院や入居型施設の敷地外に位置している利用者の家族や地域住民と交流ができる場所にある 定員 定員は5人以上9人以下1つの事業所に2つの共同生活住居を設けることもできる(ユニットは2つまで) 居室 1居室の定員は原則1人面積は収納設備等を除いて7.43㎡(約4.5帖)以上 共有設備 居室に近接して相互交流ができるリビングや食堂などの設備を設けること台所、トイレ、洗面、浴室は9名を上限とする生活単位(ユニット)毎に区分して配置 グループホームの費用 グループホーム入居を検討する際に必要なのが初期費用と月額費用です。 ここからは、グループホームの入居に必要な費用と、「初期費用」「月額費用」それぞれの内容について詳しく解説していきます。 ...

2021/11/15

article-image

【動画でわかる】有料老人ホームとは?費用やサービス内容、特養との違いは

介護施設を探している中で「老人ホームにはいろいろな種類があるんだ。何が違うんだろう?」と疑問を感じることがあるかもしれません。 そこで今回は、名前に「老人ホーム」とつく施設の中でも、「有料老人ホーム」を中心に紹介。よく似ている「特別養護老人ホーム」との違いも見ていきます。 「老人ホームの種類が多すぎて訳がわからない」と思ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。 https://youtu.be/eMgjSeJPT8c 有料老人ホームの種類 有料老人ホームには、以下の3種類があります。 介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム 健康型有料老人ホーム この3種類の違いを以下にまとめています。 種類 介護付き有料老人ホーム ...

2021/10/28

介護の基礎知識

total support

介護の悩みを
トータルサポート

total support

介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。

鎌倉新書グループサイト