新卒で老人ホームの運営事業者に入社し、営業や介護の現場など、幅広く業務を経験されてきた井川さん。
その経験の中で、紹介センターへの転職を考え始めるきっかけがあったそうです。
入居相談員という仕事のやりがいや大切にしていることを伺いました。
―入居相談員をする前は、どんな仕事をされてましたか?
関西や首都圏を中心に介護施設を展開する会社に新卒で入社し、16、7年ほど勤めていました。
営業から人事や総務、老人ホームの施設長まで、色々な仕事を経験させてもらいましたね。
―入居相談員を始めたのは、どういったきっかけだったんですか?
施設で働いていた頃、ご見学の方をご案内してご利用者様のご状況やご希望を伺っているうちに「この方には違う施設の方があっているな」と感じることがあって。
施設のスタッフとしては自分の施設しかご紹介できないことに、ずっとモヤモヤを抱えていました。
当時から、ご利用者様のニーズが明らかに違うということがあれば、こっそり他の施設をご紹介したりもしていました。会社には怒られてしまうかもしれませんが(笑)
―ニーズが違うというのは、例えばどういったことですか?
施設によって、リハビリに力を入れていたり、レクリエーションが豊富だったり、医療サポートが手厚かったり、いろいろな特色があります。
ご利用者様やご家族様のご希望も色々ありますから、そのご希望と施設の特色がマッチするところがベストなんです。
―なるほど。でも、自分自身で施設の特色を調べて、ニーズに合うかどうかを判断するのは難しそうですね…。
そうなんです。「近所にあったから」「ネットで調べて」など、どこにも相談せずに直接お越しになった方の場合、ここではご希望を叶えられないと感じることも多かったです。
逆に、紹介センターでご紹介された方の場合はすんなりご入居が決まったり。
そういうこともあって、紹介センターの存在はもともと知っていて、いずれはそういうところで働いてみたいなと思っていたんです。
―それで入居相談員になられたんですね。井川さんは電話相談だけでなく、対面型の相談員も経験されていますが、それぞれどんな違いがありますか?
ご相談を受ける入口は大きな違いはないですね。
対面だと、本当に困っている方からのご相談が多くて、お話しながら泣かれてしまう方もいらっしゃいました。
電話での対応になると、そういったことはなくなってしまうだろうと思っていたのですが、実際は電話の向こうで泣きながら話される方もいらっしゃいます。
―電話相談でも、対面と同様に切羽詰まって相談される方がいらっしゃるんですね。
ただ電話の場合は、対面に比べて気軽に相談できるので、50〜60代の方が将来の参考のためにご相談されることも多いです。
元気なうちから入居できる老人ホームもありますし、選択肢が広がりますから、気軽にご相談いただけるのは嬉しいですね。
その分、電話対応の場合はご相談の数が多いので大変です。
それでも、できる限り「一人一人のお客様を大事にしたい」という気持ちで、対応しています。

―入居相談員として仕事をする上で、井川さんが大切にされていることはなんですか?
私のモットーは「一人ひとりの文化と背景を知ることで、その方にあった施設をご提案する」ということです。
これまでの人生や文化、背景を知れば、必ずその方にあった老人ホームをご提案できるはずだと信じています。
最初に入社した会社がそういう教えなんですよ。一人ひとりの文化や背景を知ることが大事だという教育をずっと受けてきたので、それが染み付いているんですね。
お電話でも、これまでその方がどういう暮らし方をされてきたのか、なるべくヒアリングするようにしています。
―電話対応のとき、他に心掛けていることはありますか?
まずは、傾聴することが一番大事だと思っています。
焦ったり、イライラしたりしながら電話をかけてくるご相談者様もいらっしゃいますが、そういう時こそ傾聴しながらお話を伺っていると、だんだん落ち着かれて、「井川さんなら安心できるから相談したいわ」と言っていただけることもあるんです。
すでに他の紹介センターに相談していて、それでもなかなか解決せずに、「いい介護」に電話をされる方もいらっしゃるんですよ。
まずはいろいろとお話して、そこから少しでも拾い上げて提案に繋げられればと思っています。
―ご相談者様のお話にしっかり耳を傾けることが大切なんですね。
それから、対面と違って顔が見えていない分、声色や言葉遣いにはすごく気をつけていますし、ご相談者様に少しでも笑顔になっていただきたいと思ってやっていますね。
思い詰めてご相談にこられた方が、お話しされるうちに前向きになって、最後笑いながら終話できると「やってやったぞ」という気持ちになります(笑)
医療ケアが必要な方、介護度が重い方のご相談の場合は、どうしてもしんみりしがちですが、前向きに探した方が絶対にいい老人ホームが見つかると思います。
安心してお任せいただきたいですね。

―入居相談員という仕事のやりがいはなんですか?
やはり、ご提案した老人ホームに無事に入居されて、「ありがとう」と言っていただけたり、ご満足いただけることが一番のやりがいですね。
老人ホーム探しは、ご家族の方が大変で始まることが多いですが、ご入居後、ご利用者様も一緒に幸せになりました、という形が一番理想だと思っています。
ご家族の方が楽になっても、ご利用者様が辛い思いをされるようなことは避けたいですね。
―ご利用者様にとっても、ご家族様にとっても納得して入居できる老人ホームを見つけることが大切ですね。
そのためには、ご利用者様の文化や背景を理解するために傾聴した上でご提案をさせていただくこと、2〜3箇所ほど見学して見比べていただくことが必要だと思います。
ご入居後も幸せになれるような施設に、みなさんが納得してご入居いただけた時、一番やりがいを感じますね。

―井川さんの今後の展望について教えてください。
WEBからのご相談だけではなくて、例えばご友人のご紹介だとか、口コミでご連絡をいただけるような相談員になりたいと思っています。
実は、自分が働いていた施設のご入居者様や見学同行させていただいた方から、いまだに連絡をいただくことがあるんです。「お元気ですか?」や「今日は夏祭りをやりました」といった内容なんですが。覚えていていただけるのはとても嬉しいですね。
そこまで明確な展望というのはなくて、その日その日を100%でやっていければ、将来的に何か繋がっていくんじゃないかなと思っています。一歩一歩確実にやっていきたいですね。

【プロフィール】
井川 篤
東京都府中市出身。サッカー一筋で、社会人となった現在もプレーを続け、小学生への指導歴は10年近くに及ぶ。友人を招いてのタコパや飲み会を愛するビール党で、中でもオリオンビールがイチオシ。「将来は沖縄に移住して海に浮かんでいたい」と夢見つつ、実は家でドラクエに没頭するインドアな一面も併せ持つ。
介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。