首都圏エリアを中心に対面型入居相談員として活躍される宮内さん。入居相談を始めるきっかけや、ご相談を受けるうえで心がけていることについて伺いました。
―入居相談のお仕事を始めるきっかけについて教えてください。
元々、長く営業畑で仕事をしてきました。転職活動を始めた時、単にモノやサービスを売る仕事ではなく、社会に貢献できる仕事がしたいと感じたんです。その時に出会ったのが、老人ホームの紹介業でした。
自分がこれまで培ってきた営業のスキルを活かして社会貢献ができる、そこに魅力を感じてこの仕事を始めました。
―入居相談を受けるうえで、心がけていることはありますか?
ご家族のご意向というよりは、ご本人のQOLを大切に考えています。
入居先はご家族のご要望次第で決まってしまうことも多いですが、私はなるべくご本人の希望を考慮するようにしています。
「この老人ホームに入って、ご本人は幸せかな?大丈夫かな?」というのを常に考えています。ご本人は自分で老人ホームを探せないわけですから。ご本人の気持ちになって、施設を選ぶということが大切だと思います。

―印象に残っているエピソードを教えてください。
先日ある施設の見学同行をした際、「リハビリで驚異的な回復をした事例」のビデオを見せていただいたんです。よく見ると、そこに映っていたのは、1年半ほど前に私が担当したKさんだったんです。
Kさんは当時、がんの治療で大学病院に入院していました。退院の時点では、自力で食事が取れない、障害があってご自宅には帰れないという状態だったんです。それでも、奥さんと娘さんはご本人を支えたいという気持ちが強くあるご様子でした。
Kさんはゴルフが趣味で、元気なころは家族と一緒にゴルフクラブへ通っていたそうなんです。ただ、退院後の状態から再びゴルフができるようになるのは難しい。せめて、通い慣れたゴルフクラブのレストランで、家族と一緒にご飯だけでも食べられるようにリハビリを頑張りましょう、ということになったんです。
そういった状況を踏まえて、私は「ここなら最高峰のリハビリができる」と一番の自信を持って言える老人ホームをご紹介しました。そこにはパターゴルフをしながらリハビリができるような設備もあるんですよ。
ご入居後、Kさんは理学療法士と一緒に毎日リハビリをしていたそうです。その結果、どんどん回復して、階段をスタスタ登れるほど元気になりました。
今では、リハビリとしてではなく、ご自身のパターゴルフセットでゴルフを楽しむほどとか。もちろん、目標にしていたゴルフクラブのご飯も食べられたそうです。
先日Kさんのご家族からお電話をいただいたのですが、なんとご自宅に帰ることになったそうなんです。ご家族の方は「またお世話になるかもしれないので」とおっしゃってましたが、「いやいや、そんなことになったら困りますよ」と。長く元気で過ごしていただきたいですね。
リハビリを続けるには、老人ホームの設備や環境、スタッフのサポート、ご家族の支えもとても重要です。ただ改めて、ご本人の意欲が必要だと感じました。Kさんのことは、「ご本人のQOLを第一に考える」という姿勢が間違っていなかったと確信できる、印象的な事例でした。
【プロフィール】
宮内 直樹
趣味は競馬と釣り。特に釣りは、マレーシアやハワイなど海外遠征に行くほどハマっているとか。パーソナルレコードは、56cm 琵琶湖(2026年5月時点)。
介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。