老人ホームの施設長や施設の立ち上げなどに携わってきた高田さん。さまざまな立場で介護に携わってきた経験を生かして、「いい介護」でお客様を施設現地でご案内する”オフライン入居相談員”として活躍しています。
お客様をご案内するときに大切にしていることなど、高田さんが普段、大切にしていることについてお話を聞きました!
―以前は老人ホームの運営会社などで仕事をしていらっしゃったと伺いました。どんなお仕事をしていたんですか?
有料老人ホームの施設長や相談員、新しい施設の立ち上げなどに携わってきました。
施設長をしていたときはちょうど新型コロナの拡大が始まったころで。はじめは「得体の知れないものが広がっている」と、対応も手探り状態だったのを覚えています。
消毒液や防護服などの備品が常に不足していて、自治体の対応も定まっていなかったのでどこに行けば備品が手に入るのかもわからない状況。お客様の外出は良いのかとか、感染した方への対応すらも定まっていなかったので右往左往していましたね。
―あの時期は世界的にも混乱がありましたが…老人ホームはなおさらですよね。
どこも大変な時期でしたからね…。
老人ホームの施設長の後は、不動産会社でサービス付き高齢者向け住宅などの立ち上げや、運営会社さんへ経営のアドバイスなどをしていました。
でも、やっぱりお客様と直接関われる仕事が良いなと思って。不動産会社では運営会社さんとの関わりだけだったので、介護を受けるお客様に接する仕事がしたくて「いい介護」の入居相談員を選びました。
―お客様を直接ご案内する入居相談員として、意識していることはありますか?
そうですね…。「お客様の視点に立つ」ということでしょうか。私たちは中立な立場で老人ホームを紹介するのが役割ですが、徹底してご家族やご本人の側に立ってご案内しています。
具体的には、老人ホームのサービスが入居されるご本人に合うかどうかを考えながらお話しすること。見学の際、施設の担当者さんはサービスについてたくさん説明してくれるんですが、情報が多くてお客様が必要なことを聞き逃してしまうこともあって…。お客様が興味を持ちそうなところは、私がちょこちょこ間に入って担当者に聞き直したりもしています。
例えば、自室でゆっくりしていたいタイプのお客様にとって「イベントをいろいろと実施している」というのは、そこまで魅力にならないですよね。どちらかというと、部屋が広いとか設備面を重視されると思います。
ただ、そこで伝えるのが難しいのがご家族とご本人の意見が違う場合。ご家族はイベントやレクリエーションに積極的に参加してほしいと思っていても、ご本人は部屋でのんびりしたいとか…
―ご家族としては、老人ホームに入居してからも活動的でいてほしいですもんね。でもご本人はひとりでのんびりしたいわけで。
そうそう。でも、やっぱり入居するのはご本人。なるべくご本人が「思っていたのと違う」とご退去されないように、ご本人もご家族も損にならないように情報をお伝えしていますね。
―これまで担当したご相談で印象に残っているものはありますか?
施設探しとお墓の引っ越しのお手伝いもしたご相談があります。
ご相談いただいたのは旦那様。奥様が入る施設をお探しとのことでした。その方は既に複数の老人ホーム紹介センターに問い合わせをしていて、施設のパンフレットはたくさん持っているんですが、だからこそどの施設を選べば良いか混乱していらっしゃる様子でした。
なので、私がご自宅に伺って対面でお話を伺ったんです。ご自宅でお手持ちのパンフレットを見ながらお話しした方が、混乱の原因をひもときながら提案ができると思ったので。
―確かに、たくさんの施設を見比べていると何がなんだかわからなくなってしまいますよね…。
やはり、ご自宅にはものすごい数のパンフレットがありました。しかも、資産家の方だったからか、高級老人ホームばかりでした。
でも、そのお客様の本当のご希望は自宅から近い施設。旦那様がお散歩がてら行ける距離の施設をご希望だったんです。なのに、ご自宅にあるのは別荘地や温泉地にあったりと、ハイクラスで設備が充実しているけどご自宅からは遠い施設ばかりでした。
そこで、私は自宅から歩いて行けるところにあるサービス付き高齢者向け住宅をご提案。他紹介センターが提案した施設よりかなり低価格でしたが、お客様が最も重視している「歩いて行ける施設」という条件を満たしていたので、結果的にご満足いただけてご入居となりました。
―やはり「何を重視しているか」をはっきりさせるのが施設探しでは大切なんですね。
そうですね。ただ、「ハイクラスの老人ホームで手厚い介護を受けてもらいたい」というお気持ちも旦那様のなかにあったんです。
お手元にあったパンフレットは高級老人ホームのものばかりだったので、設備はホテルみたいに豪華だしケア体制も充実しているからこそ迷っていらっしゃって。でも、きちんと整理してみるとそれが一番優先したい条件ではなかったわけですね。
―そこから、お墓の引っ越しのお手伝いもしたのはどのような流れだったんですか?
そのご夫婦は地元である関西にお墓を持っていらっしゃったんですが、今は関東に住んでいるのでお墓を家の近くに引っ越ししたいと伺いました。「いい介護」では、相続やお墓の移設といったグループ会社が提供している終活サービスをワンストップでご案内可能なんです。
このご夫婦の場合、ちょうど今お住まいの地域の市営霊園の抽選申し込みをしていて、結果はまだわからないけれどそれでも対応できるか、というご相談でした。
そこで、私が窓口になって概要をお伺いして、お墓の引っ越しサービスを提供しているグループ会社のハウスボートクラブ社におつなぎしました。
施設探しだけではなく、お墓や葬儀などその先のお困りごとの相談もしていただけたのは、お客様に信頼していただけたようでとてもうれしかったですね。
―”オフライン入居相談員”の皆さんは、高田さん以外にも経験豊富な人が多いですよね。どんな人たちですか?
前職は老人ホームの入居相談員やソーシャルワーカー、ケアマネジャーなど、長年、介護や医療に関わってきた人が多いです。施設長時代にいろんな紹介センターの入居相談員を見てきましたが、その経験をふまえてもすごい人が多いなと。知識も経験も豊富なメンバーばかりなんですよ。正直、私はついていくので必死なくらいです(笑)。
そのうえ、その知識や経験を常にチーム内で共有する環境がありますから、いつも情報をアップデートしています。ですので、自信を持って「安心してお任せください」とお客様にお伝えしたいです。
【プロフィール】
高田 実
神奈川県鎌倉市生まれのO型。最近のマイブームはジョギング。家の近所の知らない道を走ったり、新しい家や建物ができているのを発見するのが楽しみ。小学5年生の娘の反抗期が始まらないかひやひやしている。
介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。