親がデイサービスに行きたがらないことに困っている方も多いのではないでしょうか。
「デイサービスに行きたくない」という高齢者には、それなりの理由があるようです。
そこでこの記事では、高齢者がデイサービスに行きたくない理由や行きたがらない場合の対処法を紹介します。
Contents
デイサービスに行きたがらない場合、家族はどのように対処したら良いのでしょうか。
ここでは、効果的な対処方法を4つ紹介します。
本人の趣味に合ったデイサービスを再検討してみると良いでしょう。デイサービスの内容や雰囲気が本人の趣味に合わない可能性も考えられます。
デイサービスにはさまざまな種類や特徴があり、設備やサービス内容、雰囲気は施設ごとに大きく異なります。実際の様子を確認し、本人の趣味や人柄に合ったデイサービスに変えることで、デイサービスに行きたくなるかもしれません。
「デイサービスに慣れるまで家族が同行したら、自然と行けるようになった」というケースも少なくありません。
初めてデイサービスを利用する方や、他者との交流に苦手意識のある方は、デイサービスの環境に不安を感じて行きたがらないこともあります。
家族が同行して他の利用者やスタッフと顔なじみの関係になったり、デイサービスの日課に慣れてきたりすると、拒否することなく行ってくれるようになるでしょう。
担当ケアマネジャーや事業所へ相談することも、ひとつの方法です。本人がデイサービスへ行きたくない理由が明確になっていれば、対処方法を相談してみましょう。
原因がわからない場合でも「特定の利用者との折り合いが悪い」など、ケアマネジャーやデイサービス事業所が理由を把握していることもあります。
また、長時間の利用を嫌がっているようであれば、ケアマネジャーや事業所へ短時間の利用が可能か聞いてみても良いでしょう。
どうしてもデイサービス利用を拒否する場合は、他の介護サービスへ切り替えを検討しましょう。
例えば、入浴の介助を受けたい場合は訪問介護や訪問入浴介護でも可能です。リハビリを受けたい場合は訪問リハビリなどが利用できます。
ただし、日中の安否確認が必要な方の場合は、デイサービスやショートステイなどの利用が適切なこともあります。介護サービスを切り替える場合は、担当ケアマネジャーに相談して、利用目的に合ったサービスを選ぶようにしましょう。
どうして行きたくないのか本人に理由を聞いて、家族が受け止めることが大切です。そして、これからどうするか家族で話し合いましょう。
親にデイサービスに行ってもらいたいからといって、無理に説得したり、嘘を言ったりする行為は避けましょう。
また「どうして行きたくないのか」「どうして嫌がるのか」と責め立てるのも逆効果です。本人の気持ちに寄り添いながら、思いを尊重し、今後の方針を決めていくことが必要です。
次に、デイサービスを利用するメリットを見ていきましょう。デイサービスを利用するメリットは4つあります。
順番に解説します。
1つ目のメリットは、生活リズムが整い、心身の健康を維持できることです。
定期的な外出や他者との交流から受ける刺激は、脳の活性化や、身体の健康に良い影響を与えます。
施設によっては、理学療法士や機能訓練指導員による、リハビリや機能訓練が受けられるため、日常生活でおこなう動作の維持や改善を目指すことが可能です。
また、デイサービスでの入浴は、身体を清潔に保つほか、感染症の予防や床ずれを防止する効果が期待できるでしょう。
デイサービスの利用は、ほかの利用者やスタッフと交流するきっかけにもなります。
特に一人暮らしの方や、同居の家族が昼間に不在という方は、会話の機会が増えるため、程よい刺激になるでしょう。人との交流は、孤立感や寂しさも軽減してくれます。
また、デイサービスでは、機能訓練やレクリエーションなどのサービスも提供されています。これらの活動を通してほかの利用者やスタッフと共に充実した時間を過ごせることも、デイサービスに通うメリットと言えます。
高齢者の入浴は、ヒートショックで倒れたり、浴室で滑って転倒するなどの危険性があります。浴室の段差や深い浴槽といった不便さが、自宅での入浴を困難にしている場合もあります。
その点、デイサービスでは、浴室の温度管理や手すりの設置など安全に入浴できる環境が整っています。また、介護スタッフに入浴のサポートを受けられるため安心です。
家族の介護負担を減らせることもメリットです。
デイサービスでは、朝から夕方までの時間帯に、食事や入浴、排泄などの介護サービスを提供しています。
その間、家族は休息や自分の時間を確保できるため、身体的・時間的な余裕が生まれます。とくに、目が離せないことでストレスを抱えがちな認知症の家族には、とても助かるサービスと言えます。
さらに、デイサービスは、自宅に送迎車が迎えに来てくれるため、家族が送迎する負担もありません。
介護者が心身ともにゆとりを持って生活できるようになることは、大きなメリットといえるでしょう。
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高齢者がデイサービスに行きたがらない理由は、主に以下の6つが考えられます。
順番に解説していきます。
デイサービスの環境に不安を感じている可能性が考えられます。
初めてデイサービスを利用する方であれば、知らない場所で、知らない人と過ごすのは、誰でも緊張して不安になるものです。
これまで一日の大半を家で過ごし、家族以外と会話していない方ならなおのこと。一人で過ごすことが好きな方にとっては、とてもストレスのかかる環境となるでしょう。
緊張や不安から、疲れやすくなるためデイサービスに行くのが億劫になってしまう方も少なくありません。
家で過ごす時間が多い方であれば、外出を面倒に感じているのかもしれません。
自宅であれば、誰にも遠慮せず自分のペースで過ごせますが、デイサービスに通うとほかの利用者の都合も考えなければなりません。
また、デイサービスに行くために、朝起きてから食事をして、身支度を整えるといった流れを億劫に感じている場合もあるでしょう。
年齢を重ねて体力が落ちると疲れやすくなるため、「どこにも行きたくない」「家でゆっくり過ごしたい」といった思いが、デイサービスを拒否する理由となっている可能性があります。
介護状態であることを認めたくない場合もあるでしょう。
高齢者の中には、介護が必要な状態になっても「人のお世話にはなりたくない」と思っている方もいます。そこまで否定的ではなくても、プライドからお世話を受けることに抵抗を感じている可能性もあります。
とくにデイサービスでは、他の利用者がいる中で、介護を受ける場合もあるため、自信の喪失や、心苦しさを感じているのかもしれません。
他人とのコミュニケーションが苦手な方にとって、デイサービスの利用は苦痛になる可能性があります。
体力だけでなく、気疲れもしてしまうため、精神的な疲労も感じやすくなるでしょう。
デイサービスではスタッフだけでなく、ほかの利用者とも関わる機会が多くあります。一人で過ごすのが好きな方や他人との会話に苦手意識がある方は、デイサービスの利用を拒否することがあるでしょう。
デイサービス内の人間関係があまり良くない場合、行きたくないと訴えることがあるでしょう。
デイサービスに行くと、ほかの利用者やスタッフと会話する機会も多くなります。その中に相性が良くない利用者やスタッフがいると、ストレスを感じる場合があります。
行きたくない原因が、デイサービスでの人間関係であるなら、利用先を変更すると解決できるかもしれません。環境を変えることで、人間関係が新しくなるため、通所できる可能性が高くなるでしょう。
認知症の方の場合は、いつもと違う様子を感じ取ると、デイサービスの利用を拒否する場合があります。
認知症の方は、環境の変化に敏感で、ちょっとした変化にも不安を感じてしまうことがあるからです。
例えば、家族があわただしくデイサービスの準備をしている姿を見ると、とまどいや不安を感じてしまうのです。
ご家族は、認知症の方が不安に感じず安心してデイサービスに出かけられるように、周囲の環境に配慮する必要があります。デイサービスの準備は完璧にする必要はないので、朝の内服介助などデイサービスに任せられるところはお願いしても良いでしょう。
デイサービスに行きたがらない親に困ったときは、一人で抱え込まず、以下のような専門機関に相談しましょう。
地域包括支援センターは、介護全般について何でも相談できる窓口です。住所地ごとに管轄が決まっているため、親の暮らす地域のセンターがどこにあるかわからない場合は、役所に住所を伝えて問い合わせれば、教えてもらえます。
デイサービスを利用してまだ日が浅い場合、環境そのものに慣れていない可能性があります。 また、外出自体を面倒と感じていたり、他人とのコミュニケーションが苦手といったケースもあるでしょう。
まずは本人の話を聞いて、行きたがらない理由を理解しましょう。
デイサービスに慣れていないうちは家族が付き添ったり、短時間の利用にしたりすることで通えるようになる場合もあります。本人の気持ちを尊重し、今後の方針を決めていくことが必要です。
急に拒否をし始めた場合、職員や利用者との関係悪化や、デイサービスの運営方針など何か変わった点があるのかもしれません。
理由を聞ける場合は本人に確認し、難しい場合はケアマネジャーやデイサービス事業所に相談してみましょう。
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