「まだまだ自分のことはなんでもできる!だから今までと変わらず自由に暮らしたい」そんな想いを持つ高齢者にピッタリな住まいが「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」。
では、そのお部屋とはどんな空間なのでしょう。生活に制限はあるのでしょうか?
というわけで、実際のサ高住にうかがって、どんなお部屋に住んでいるのか見せてもらってきました!
サービス付き高齢者向け住宅とは、高齢者を対象とした住まいで、バリアフリーもしっかり完備されています。「サービス付き」となっているのは、安否確認と生活相談のサービスが受けられることから。また、介護保険を使った外部のサービスも受けられます。
バリアフリーで安否確認と生活相談がついている、という特徴のほかは、ほぼ一般の賃貸物件と同じのため、より自由度の高い生活を送れます。
サービス付き高齢者向け住宅には「一般型」と「介護型」の2種類があります。その違いについて見ていきましょう。
サービス付き高齢者向け住宅の「一般型」とは、自立した生活はできるものの、年齢的に一人暮らしが心配な方や、介護度の低い方が主な入居対象者です。
外出の付き添いや、食事の提供などのオプションがある施設も多く、また、この先、介護が必要になった場合は、外部の介護事業者と別途契約してサービスを受けられます。
「介護型」のサービス付き高齢者向け住宅は、「特定施設入居者生活介護」の指定を受けていて、介護度が高い人も入居でき、施設内で介護サービスを受けられます。
月々の費用は、介護度に応じた介護サービス費を支払う形なので、どれだけサービスを利用しても費用は一律です。
ちなみに、特定施設入居者生活介護とは、日々の生活上の支援や機能訓練、療養上のお世話をする施設サービスのことです。
そのため、制度で定められた基準に従って充実した設備や人員を整備されているため、介護度が高い人でも対応できるのです。
一口に「サービス付き高齢者向け住宅」と言っても、一般型と介護型があるんだ!
元気なお年寄りはお家と変わらず自由に暮らせたり、介護がかなり必要な方はしっかりケアしてもらえたり幅広く対応できるんだね。
サービス付き高齢者向け住宅の居室には、必要設備など、法律で定められた基準が設けられています。
例えば、部屋の大きさ(専有部分の床面積)は、原則25㎡(約13.7畳)以上と定められています。ただし、居間、食堂、台所などが共同利用で十分な広さがある場合は、部屋の大きさ18㎡(約9.9畳)以上になります。
また専用部分には、台所、水洗トイレ、収納、洗面、浴室が備えられていること。ただ、共用部分に各部屋と同等以上の設備・環境がある場合は、各部屋に備えずとも良いとされています。
また、段差のない床や手すりの設置、廊下幅が一定以上確保されているなど、バリアフリー構造であることも大切な条件のひとつです。
サービス付き高齢者向け住宅の実際のお部屋が見てみたくなってきました!
だから、東京都昭島市にある一般型のサ高住、「アイリスガーデン 昭島 昭和の森(以下、アイリスガーデン)」に潜入!
こちらは、介護付有料老人ホーム「ニチイホーム 昭島 昭和の森」が隣接していて、介護度が上がっても住み替えがしやすいサ高住として人気の施設です。
部屋の広さは1Kタイプ、1R+W(ウォークインクローゼット)タイプ、1LDKタイプと3つあり、広さも26.94㎡〜47.89㎡と十分な大きさです。
床はフローリングの落ち着いたテイストで、広々とした窓からはたくさん光が入り、とても気持ちの良い空間。エアコンと照明は備え付けで、電球交換のサービスもあります。
もちろん居室内はバリアフリー設計。足元も安心です。また、万が一の場合、すぐに助けを呼べる緊急通話ボタン付きのセキュリティインターフォンも完備されています。
アイリスガーデンでは、靴箱の中に健康診断書を置く必要があります。これは、万が一、何かが起きて救急隊が駆けつけたときに、お住まいの方の状態(持病・既往症など)を把握し、適切な処置を施すための情報源となるからです。
玄関には折りたたみの椅子を設置。靴の脱ぎ履きやちょっとした荷物台にぴったりです。
サ高住の大切なサービスのひとつ、安否確認サービスは警備保障会社が担当。トイレの前に安否確認センサーが取り付けられていて、一定時間、人の動きを確認できない場合は警備スタッフが駆けつけます。
廊下にはフットライトも設置されていて、引き抜くと手持ちのライトとしても使えます。普段は夜、足元を照らし、停電などが発生したときに保安灯としても役立ちます。
キッチンにはIHクッキングヒーターを完備。火の元も安心です。カウンターや換気扇、吊り戸棚は少し低めの造りとなっています。また換気扇のボタンは換気扇自体にあるのではなく、横の壁に取り付けられていて、ご高齢者の手が届きやすい、使いやすい仕様となっています。
浴室とトイレには緊急通報ボタンを設置。万が一のときは、介護職員の研修を受けた警備会社のスタッフが駆けつけます。
浴室は乾燥暖房つきのため、部屋との温度差を軽減し、ヒートショック対策に有効。また雨の日には洗濯物が干せます。湯船にはお湯張りに便利なオートストップと追い焚き機能がついています。
各部屋には、広々としたベランダがあり洗濯物もたっぷり干せます。
また、アイリスガーデンでは、施設内にある内廊下を進み各部屋に向かいます。手すりも完備されていて、天候や時間帯に左右されることなく、ゆっくりと自分のペースで歩けます。
一般の賃貸マンションに加えて、ご高齢者にとって安全・安心につながる設備や配慮が行き届いたお部屋!とっても住みやすそうですね!
今回は「アイリスガーデン 昭島 昭和の森」に調査協力をいただきました。開所は2016年4月。「安心・自由・選択・交流」をコンセプトに、快適な住空間でシニアライフを過ごすことができます。また、将来、介護度が上がったとしても、隣接する介護付き有料老人ホームへの住み替えもサポート。費用面でも優遇される特典があります。
介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。