生活習慣が欧米化するにともない、日本人の「座りすぎ」も大きな課題になっています。実際に、「座りすぎ」が心血管疾患や糖尿病などのリスク上昇につながることがさまざまな研究で明らかになっています。
今回、座る時間が長い人はそうでない人に比べて、認知機能が低下しやすい可能性が最新研究で示されました。この研究は、アメリカのヴァンダービルト大学メディカルセンターとピッツバーグ大学の共同研究チームによっておこなわれ、その研究結果は「Alzheimer’s & Dementia: The Journal of the Alzheimer’s Association」という学術誌に掲載されています。
新薬や地域資源の活用も視野に、恐れを行動に変え、小さな改善を今日から積み重ねます。家族が一人で抱え込まず周囲と連携する姿勢が、長い介護を支えます。
研究チームは座位時間と認知機能の変化の関連性を調べるため、認知症ではない高齢者404人を対象に調査を実施しました。
対象者は、調査実施から1年半と3年目になった時点で、生活リズムと睡眠・覚醒時間を記録するための活動量計を10日連続で装着。さらに、認知機能を測るためのテストや脳の構造の変化を探るためのMRI検査をおこないました。
対象となった404人の平均年齢は71歳で、調査開始時点では79%の人の認知機能が正常でした。また、活動量計のデータによると、対象者の87%が週150分以上の中高強度の身体活動をおこなっていたとのこと。一方で、対象者404人の座位時間は平均して13時間27分と長かったことも明らかになっています。
研究チームが調査結果を分析したところ、中高強度の運動をしている人でも座位時間が長いと、記憶を司る脳内の「海馬」と呼ばれる部分の容積が早く減少する可能性が示されたのです。また、目の前に提示された線画が示す物の名前を答える認知機能テストのスコアも、座位時間が長い人では大きく低下していることも明らかになりました。
以上の研究結果から、日常的に体を動かしている人であっても、座っている時間が長ければ認知機能が低下しやすいと考えられるでしょう。
言い換えると、座っている時間を少なくすることが健康的に過ごす秘訣なのかもしれませんね。
参考
Increased sedentary behavior is associated with neurodegeneration and worse cognition in older adults over a 7-year period despite high levels of physical activity
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