定年後、人間関係が希薄になり孤立してしまった人は、そうでない人に比べて認知症の発症リスクが上昇することがさまざまな研究で示されています。
では、人間関係が希薄になりやすい定年後は、どのような人間関係を育めば良いのでしょうか?今回は、人間関係と認知症の関連性に関する最新研究とともに、社会的つながりを維持するヒントを探っていくことにします。
学術誌「Nature Mental Health」に掲載された最新の研究によると、孤独が身体活動の不足や喫煙習慣と同じくらい認知症の発症リスクを高める可能性があるといいます。
研究グループは、60万人以上におよぶ対象者のデータを分析し、孤独が認知機能に与える影響を調査。その結果、孤独はアルツハイマー病のリスクを約14%、血管性認知症のリスクを約17%上昇させることが明らかになりました。
人間関係が希薄化し、外部からの刺激が少なくなってしまうことで、認知機能の低下につながっているのだと考えられます。
社会的つながりが認知症のリスクを下げることにつながるとはいえ、定年後は極端に人間関係が希薄になってしまう人が少なくないのも事実。では、どのように定年後も社会的つながりを維持していけば良いのでしょうか。
老年医学専門医の山田悠史氏は、ビジネスパーソン向け情報サイト「ダイヤモンド・オンライン」の取材にて次のように話しています。
「たとえば、会社を辞めたあとでも地域で参加できるボランティア活動などは数多くある。『友達をつくらなければ』と肩に力を入れなくても、何かしらの活動を通じて自然と仲間が増えていくケースも少なくない。近所のジムに通って顔見知りをつくるだけでも、十分に社会的なつながりのひとつになると考えている」。
「友達づくり」と聞くとハードルが高そうでも、「顔見知りづくりならできそう」と思える人もいるのではないでしょうか。ジムで運動したり料理教室などに通ったりと、趣味活動から顔見知りを増やしてみるとスムーズに社会的つながりを維持できそうですね
参考
National Institute: Aging Loneliness linked to dementia risk in large-scale analysis
介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。