「体力が落ちて、一人暮らしは不安」「子どもに迷惑をかけることなく過ごしたい」など、さまざまな理由から、将来の介護保険施設への入所を検討しているシニア世代は少なくありません。しかし、いざというとき、どのような施設に、どうすれば入所できるのでしょうか?
この記事では、代表的な介護保険施設の役割や入所条件、事前に確認しておきたいポイントについて見ていくことにします。
一言に「介護保険施設」といっても、それぞれ役割や入所条件が異なるため、事前リサーチが重要です。
例えば、通称「特養」と呼ばれることも多い「特別養護有料老人ホーム」は、看取りまで含めた終身での生活を前提とした施設です。そのため入所条件も厳しく、原則として要介護3以上かつ65歳以上の高齢者に限定されています。特養は安価なため需要も非常に高く、2022年時点で25万人以上の入所待機者がいるという実情があります。
また、「老健」とも呼ばれる「介護老人保健施設」は、病院退院後すぐに在宅生活に戻るのが不安な方を対象にした施設。充実したリハビリを受けながら在宅復帰を目指します。あくまでも在宅復帰までの「つなぎ」が目的のため、入所期間は原則として3~6ヵ月程度です。老健に入所するためには、要介護1以上に認定されている必要があります。
「介護保険施設」の中には、「介護医療院」という施設もあります。介護医療院は、長期的な医療と介護の両方を必要とする、要介護1以上の人を対象にした施設のこと。医師や看護師が常駐し、手厚い医療的ケアを受けながら過ごせるのが特長です。
介護保険施設によって条件などが異なるため、入所前にしっかりとリサーチをしておくことが重要です。特に、以下のポイントに留意してリサーチを進めると良さそうです。
1. 要介護度と施設がマッチしているか
介護保険施設を利用するためには、前提として市区町村から要介護認定を受けている必要があります。要介護度の認定結果によって入所できる施設やサービスが異なるため、一度チェックしておくと良いでしょう。
2. 必要な医療的ケアに対応できるか
医療と介護がセットになっている介護医療院を除き、基本的に介護保険施設はあくまでも「生活の場」のため、おこなえる医療行為が限定されます。医療ニーズが高い方は介護医療院を検討するなど、それぞれの状態に最適な施設を選ぶ必要があります。
3. 身元引受人が必要かどうか
急変や入院といった緊急時の連絡や費用の連帯保証のため、入所に際して身元引受人が求められるケースが多々あります。身寄りがおらず、身元引受人が必要な施設に入所したい場合は、契約締結や財産管理の代行などをおこなう「成年後見人」を立てると良いかもしれません。
さらに、施設に入所するとなったら月々まとまった金額を支払う必要があるため、費用のチェックも忘れずにしておきたいところです。
介護施設への入所は、今後を左右する人生の大きな選択のひとつ。それぞれの施設の条件等を熟慮して、納得のいく施設を見つけていきたいですね。
参考
「特別養護老人ホームの入所申込者の状況」厚生労働省
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