2025年6月、内閣府は高齢化社会の現状をまとめた「高齢社会白書」の最新版を発表しました。それによると、将来はわずか1.3人の現役世代が1人の高齢者を支えることになる可能性が指摘されたのです。
内閣府は「何人の現役世代が1人の高齢者を支えるか」を調査。その結果を2025年最新版の「高齢社会白書」にて明らかにしました。
すると、1950年時点では12.1人の生産年齢人口(15~64歳)が1人の高齢者(65歳以上)を支えていたのに対し、2024年時点ではわずか2人の生産年齢人口で1人の高齢者を支えていることが明らかに。高齢者が増え、現役世代の人数が減少する少子高齢化が進展していることがわかります。
さらに、2070年の予想人口比率では、高齢者に対する生産年齢人口は1.3人まで減少する可能性があることも判明。これは、おおよそ現役世代4人で3人の高齢者を支える計算になります。
以上のような急速な高齢社会の進展を受けて、政府は定年の引き上げや高齢者の再雇用促進といった政策を推し進めています。
そこで今度は、高齢者を65歳以上74歳以下の前期高齢者、75歳以上の後期高齢者に分け、前期高齢者も生産年齢人口として試算。すると、2070年時点で2.6人の生産年齢人口で1人の高齢者を支えることになる可能性が示されました。
1.3人の現役世代が高齢者を支えることに比べれば、多少状況は改善されているように思えます。しかし、少子高齢化そのものは変わっていないため、根本的な解決策とまでは言えないでしょう。
さらに、現在は15歳から働き始める人はまれで、最低でも高校を卒業する18歳、または大学などを卒業する22歳前後まではアルバイトでやりくりし、就職はそれからという人も少なくありません。そうなると、生産年齢人口は内閣府が提出した試算よりもさらに厳しい数字になる可能性もあります。
少子高齢化が今後さらに進めば、高齢者を支えることそのものが難しくなり、介護サービスの質の低下や年金受給額の減少といったことが起こる可能性もないとは言い切れません。
このような現状を変えるためには、より子育てがしやすい社会をつくり、少子高齢化そのものにメスを入れること。それこそが、高齢者にとっても暮らしやすい社会につながるのかもしれません。
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