2025年6月14日、スマホ認知症の治療に特化した外来が全国で初めて開設されました。
「スマホ認知症」とは、スマホの過度の使用によって脳が疲労し、一時的に記憶力が低下したり注意力が散漫になったりする状態のことを指します。
今回、スマホ認知症外来を開設したのは、東京葛飾区にある金町駅前脳神経内科。院長の内野勝行医師は、「『人の名前ややるべきことを忘れる』などの記憶障害に悩んだ末、受診される方が多い。若い方が認知症外来に行くのはハードルが高く、より気軽に相談できる場を提供したいと思い、今回スマホ認知症外来を開設した」と話しているといいます。
YoutubeやTikTok、Instagramなど、スマホで漫然と「情報のシャワー」を浴び続けている人は少なくありません。しかし、内野医師はその習慣こそが「スマホ認知症」につながると警鐘を鳴らしています。
「スマホをだらだらと見続けていると、脳は情報過多になってしまう。記憶を整理するためにはぼーっとする時間が大切だが、(情報のシャワーを浴び続けていると)その時間を設けられない。すると、脳内の情報がゴミ屋敷のように雑多になって、名前が出てこなかったり約束を忘れたりすることにつながる」。
内野医師によると、漫然と1時間以上スマホを見ている習慣があれば、誰でもスマホ認知症になるリスクがあるそうです。
一方、主体的に集めた情報なら脳内で処理できるため、仕事など目的を持ってスマホを活用する分には問題ないといいます。
スマホ認知症による記憶力や注意力、言語能力の低下はあくまでも一時的な症状です。しかし、この段階で習慣を改善しなければ、アルツハイマー病などの真性の認知症につながるリスクがあると内野医師は言います。
「物忘れの段階から生活習慣を改善しなければ、そのうち自律神経失調症からうつ病になり、その後真性の認知症につながる可能性もあります」。
アルツハイマー病などの真性の認知症は進行性の疾患であり、根本的な治療法は今もなお見つかっていません。そのため、治療可能なスマホ認知症の段階で手を打つ必要があります。
では、スマホ認知症の症状を改善するにはどうしたら良いのでしょうか?
内野医師によると、スマホを手放す時間をつくり、漫然と見るのは1日1時間以内にすることが重要とのこと。「スマホを自分のそばに置いておくと、つい見たくなってしまう。寝室にスマホを持ち込まないために、スマホのアラームではなく目覚まし時計で起きるようにするなど、スマホと距離を置く習慣をつくることが大切だ」。
また、自然を感じられる場所に身を置くのもスマホから離れるための方法のひとつ。あたたかな太陽の光を浴びれば「幸せホルモン」であるセロトニンも分泌されて、精神の安定にもつながりますよ。
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