発汗が多い夏に注意が必要なのは、脱水症状や熱中症だけではありません。歯科医いわく、夏こそ「歯周病」に注意が必要だといいます。体の水分が多く失われることで唾液の分泌量が減り、細菌が繁殖しやすくなることで、歯周病のリスクが高まるのだそうです。
今回は専門家のアドバイスを参考にしながら、気を付けたい歯周病のサインとその予防法について詳しく解説していきます。
まず、歯周病とはどんな疾患なのか一度確認しておきましょう。
厚生労働省の健康データサイト「e-ヘルスネット」によると、歯と歯茎の隙間から侵入した細菌が歯肉に炎症を引き起こした状態(歯肉炎)、それに加えて歯を支える骨を溶かして歯をグラグラにさせてしまう状態(歯周炎)を合わせて歯周病と呼んでいるのだそうです。
初期症状としては、歯茎から出血する、歯茎が腫れる、口臭が強くなる、などが挙げられます。歯周病がさらに進行すると歯を支える骨も溶けていき、やがては歯を失うことになります。
また、歯周病は口の中だけにとどまらず、体全体にも悪影響をおよぼすことがさまざまな研究で指摘されています。日本臨床歯周病学会によると、歯茎の毛細血管から歯周病菌の毒素が全身を回り、糖尿病や動脈硬化、さらには認知症のリスクをも高めてしまう可能性があるそうです。
歯周病を予防するためには、何よりも丁寧な歯磨きが大切。歯学博士の照山裕子氏はフジテレビの番組「ノンストップ!」にて、歯磨きのコツを次のように解説しました。
「歯ブラシは力が入りすぎないように鉛筆のように持つと良い。毛先を歯と歯茎の間に斜め45度の角度で当て、歯ブラシを小刻みに動かして1本ずつ丁寧に磨くようにする。きちんと歯を磨くためにも、歯磨きは最低でも5分以上の時間をかけてほしい」
また、歯と歯の間のプラーク(歯垢)を除去するのに欠かせないデンタルフロスについても「フロスは歯磨き前におこなうのがベター。フロスを使うときには、30㎝ほど切り取って両手の中指に巻き付け、歯の左右の側面に沿わせるイメージで汚れを除去すると良い」と説明しました。
糖尿病や認知症などの全身症状を防ぐためにも、まずは歯磨きで歯周病を予防することが大切。ぜひ、鏡の前に立って、丁寧に歯を磨いてみてくださいね。
参考
厚生労働省 e-ヘルスネット「歯周病とは」
日本臨床歯周病学会「歯周病が全身に及ぼす影響」
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