今年も猛暑が続いています。暑い季節になると、特に注意が必要なのが熱中症です。
総務省消防庁の発表によると、昨年の夏は累計で10万人近い人々が熱中症で救急搬送されたことが判明しました。これは調査を開始した2008年以降で最も多い人数だそうです。
また、体温調節機能が衰える高齢者はより一層の対策が必要。今回は、熱中症に関する現状と、熱中症にならないための対策についてお伝えしていきます。
総務省消防庁の調べによると、2024年の夏季(6~9月)における、熱中症による救急搬送人数が9万7578人に上り、過去最多を更新したことが明らかになりました。
年齢区分別にみると、65歳以上の高齢者が最も多く、全体の約57%を占める5万5966人が熱中症により緊急搬送されたといいます。
さらに熱中症の発生場所を調べたところ、住居内が最も多く、全体の38%を占めることが判明。それから、道路が19%、公衆(屋外)が13%、仕事場が10%と続きました。
そもそも、熱中症はどのような症状が現れるのでしょうか?
兵庫医科大学医学部に所属する服部益治氏は『婦人公論.jp』の取材の中で次のように説明しています。
「熱中症のサインは頭痛と倦怠感。ただ、こうした症状は風邪だと勘違いしがちだ。風邪の多くは咳やのどの痛みなどの症状が現れる。そうした症状がなく、急に頭痛や倦怠感を覚えたら、まずは熱中症を疑う必要がある」
熱中症になったら「脳へ流れ込む熱い血液を冷やすことが先決だ」と話す服部氏。首の両側にある頸動脈、両脇、鼠径部といった大きな血管がある場所を冷やすのが良いのだといいます。
ゆで卵が生卵に戻ることがないように、一度熱で変性してしまった脳も元に戻ることはありません。服部氏も「熱中症は脳細胞を壊し、死につながることもある。死は免れても、意識障害などの重い後遺症が生涯続くことだってある」と警鐘を鳴らしています。
服部氏は熱中症を予防するためには「のどが乾く前にこまめに水分を摂取することが大切だ」と強調。睡眠中でも、呼吸をするだけで一晩で400mlの水分を消費するといいます。そのため、寝る前に200ml、起きてからも200mlの水分を摂取すると良いそうです。
緑茶などは利尿作用があるカフェインが含まれているため、水分補給には不向き。水や麦茶といったノンカフェインの飲料を飲むように心がけていきましょう。
参考
総務省消防庁「令和6年(5月~9月)の熱中症による救急搬送状況」
介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。