新たな研究で、認知症の発症リスクが高いとされる60代以降の高齢者であっても、日々の生活習慣を見直すことで認知機能の低下を抑えられる可能性が示されました。
今回の研究は、ウェイク・ウエスト大学医学部を中心とする複数機関から成る研究グループによっておこなわれ、その研究結果は「Journal of the American Medical Association」という医学雑誌に掲載されています。
今回、研究グループは、アメリカに住む60~79歳の高齢者2111人を対象に調査をおこないました。対象となるのは単なる高齢者というだけでなく、偏った食事や運動不足といった認知機能低下のリスク因子を持っていることが条件に設定されました。
また、研究グループは対象者を2つのグループに分割。一方は専門家による体系的な支援を受けながら生活習慣の改善に取り組むグループ、もう一方は自己主導で取り組むグループとしました。
さらに、専門家による支援を受けるグループでは、心臓や血管の機能を高める運動を週4回実施。塩分控えめで緑黄色野菜や青魚中心のヘルシーな食事をするように指導し、脳トレ効果のあるコンピューターゲームも実行したといいます。
一方、自己主導グループには、一般に公開されている教育資料が提供し、各自のニーズに基づいた行動変容を促しました。また、生活習慣の改善を支援するため、チームミーティングにて75ドル分のギフトカードも提供。チームミーティングは計6回にわたっておこなわれ、お互いに生活習慣の改善を励まし合ったといいます。
2年にわたって生活習慣の改善に取り組んだ結果、双方のグループで認知機能の改善が見られたことが判明。特に、専門家による体系的な支援を受けたグループは、自己主導で生活習慣の改善に取り組んだグループよりも大きな効果がみられたことが明らかになりました。
今回の研究を主導したウェイク・フォレスト大学のLaura Baker氏は、「生活習慣の改善によって、認知機能の老化を1年から2年遅らせることができる。具体的には、活発に行動し、できるだけ座らず、栄養バランスの取れた食事を取り、新しいことを学び、人とつながり続けることが大切だ」と述べています。
運動が大切なことはわかっていても、ジムに通う時間は取れないという人もいることでしょう。ジョギングやウォーキングなども立派な有酸素運動になります。まずは、今日からいつもよりも多く歩いてみることを心がけてみてはいかがでしょうか。
参考
JAMA Network-Interventions for Global Cognitive Function The US POINTER Randomized Clinical Trial
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