推計によると、2025年には65歳以上の約5人に1人が認知症になるとも言われており、「認知症とともに歩む生活」ももはや他人事ではありません。
とは言え、できる限り認知症にならずに済むならそれが良いと考える人が多いのではないでしょうか。そんな人に希望を与える最新研究がアメリカで実施されました。その研究にて、認知症の約45%は予防できる可能性が示されたのです。
今回の研究は、ウェイクフォレスト大学医学部などの複数の研究機関で構成されたグループによっておこなわれ、その研究結果は「JAMA」という学術誌に掲載されています。
これまで、認知症は避けようのない老化現象と考えられてきました。しかし、近年の研究で、14の危険因子を改善することで、認知症の発症リスクを大幅に下げられることがわかってきました。
指摘されている危険因子には高血圧や糖尿病、肥満、運動不足など、私たちの普段の生活習慣を見直すことで改善可能な項目が多数含まれています。
今回、研究グループは、これらの認知症の危険因子を複数持つ60~79歳の高齢者約2000人を対象に調査を実施しました。
対象者を、専門家による生活習慣改善プログラムを徹底的に受ける「構造化プログラム群」と、仲間との定期ミーティングなどの軽度な介入にとどめる「自己管理プログラム群」の2グループに分類。2年間にわたって生活習慣プログラムを受けてもらって、その成果を比較したのです。
研究グループが検証した結果、専門家による手厚いサポートを受けた「構造化プログラム群」はもちろんのこと、比較的軽度な指導にとどめた「自己プログラム群」であっても記憶力や思考力などの認知機能がはっきりと改善したことが明らかになりました。
具体的には、「構造化プログラム群」は1年に24%、「自己プログラム群」は1年に21%それぞれ認知機能が改善したことが判明。両者の効果の違いはわずかでした。このことから、完璧を目指さなくても、生活習慣の改善に継続的に取り組めば認知機能も向上する可能性が示唆されたことがわかります。
認知症の危険因子となる高血圧や肥満を防ぐには、運動が有効だとされていますが、必ずしもジムに通わなければならないわけではありません。通勤時にいつもより多く歩いてみる、隙間時間にラジオ体操に取り組んでみる、といったことも立派な運動になります。
手軽な運動から始めてみることが、継続的な生活習慣の改善につながるのかもしれませんね。
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