アメリカの老年医学専門医の山田悠史氏によると、70代以降にアルツハイマー型認知症を発症する人は、30~40代からすでに水面下で進行していることが多いと言います。
「70~80代でアルツハイマー型認知症を発症する人は、その変化が30~40代から始まっている。しかし、症状として出てくるのはずっと後のことで、気づかないまま進行していることも多い。また、脳ドックで確認できるのはあくまでも現時点での異常で、根本の部分までは見えてこない。脳ドックで異常がないからといっても安心はできない」
では、認知機能が低下するリスクを少しでも抑えるには今から何をすれば良いのでしょうか?今回は認知症の中でも「アルツハイマー型」と呼ばれる認知症の病態とその予防法について考えていきます
アルツハイマー型認知症は認知症の中で最も患者数が多い疾患で、厚生労働省の調査によると、認知症患者全体の67.6%がアルツハイマー型が占めているといいます。
長い年月をかけて、アミロイドベータやタウたんぱくといった物質が脳内に異常に多く蓄積することで発症。最近のことがよく思い出せないなどの物忘れの症状から始まり、徐々に判断力の低下や時間・場所の感覚がなくなる見当識障害といった症状も現れていきます。
また、加齢による物忘れの場合は「ごはんを食べたのは覚えているが何を食べたか思い出せない」など、体験の一部を忘れるのに対し、認知症の場合は「ごはんを食べたことも忘れる」など、体験のすべてを忘れるという違いがあります。
認知症の前段階として、判断力や注意力などの認知機能が低下する認知機能障害があると考えられています。これを防ぐために、若いうちからできることはあるのでしょうか?
山田氏は「脳を動かし、健康的な生活を日々重ねていくことが大切」とのこと。脳を動かすためには新たな趣味を見つけるのも効果的だと言います。
「趣味がなくても、リアルな世界でコミュニケーションを取れている人は問題ないが、趣味がないことでコミュニティに入れなくて孤立してしまう人は脳を使う機会が減ってしまう。だからやはり趣味を持つことは効果があると思う」
気になった活動があれば、まずは体験クラスに参加してみると良いかもしれませんね。
参考
政府広報オンライン「知っておきたい認知症の基本」
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