「人生100年時代」を元気に過ごすために、避けては通れないのが認知症です。近年、日々の食生活が将来の認知機能の維持に深く関わっていることが、世界中のさまざまな研究で明らかになってきました。
本記事では、最新研究をもとに、将来の認知機能の維持に役立つ食品をいくつかピックアップして見ていくことにします。
まず注目したい食品が、カレーです。カレーの主成分である「ウコン」に多く含まれる「クルクミン」は、アルツハイマー型認知症の原因物質とされる「アミロイドベータ」が脳に蓄積するのを防ぎ、神経の炎症を抑える働きがあると考えられています。
実際、2025年に国際栄養学誌『Nutrients』で発表されたシンガポールの研究では、カレーを毎日食べている人はそうでない人に比べて、認知症の前段階とされる軽度認知障害(MCI)や認知症の発症リスクが80%減少したことが明らかになりました。
続いて、間食として気軽に取り入れられる「ナッツ」も認知症予防に役立つ食品だとされています。慶応義塾大学医学部に所属している井上浩義氏は、ナッツの効能について次のように話しています。
「アーモンドやカシューナッツのようなナッツ類には、たんぱく質や良質な脂質、血糖値の上昇を抑える食物繊維に加え、強力な抗酸化作用があるビタミンEなど、動脈硬化予防に役立つ栄養素が多数含まれています」
動脈硬化の防止に役立つということは、つまり、脳卒中などによる「脳血管性認知症」の予防にもなると考えられるでしょう。
スペインの研究グループが、イギリスの約5万人を対象にした大規模研究「UKバイオバンク」のデータを分析したところ、毎日ナッツを摂取している人は、まったく摂取しない人に比べて、認知症の発症リスクが12%低いことが示されました。
ここで注意しておきたいのは、ナッツを摂取する「量」。ナッツは脂質が多く、カロリーも高いため、食べ過ぎには注意が必要です。今回の研究では、1日に「30g程度の無塩ナッツを摂取すること」が認知症発症予防に効果的でした。ちなみに、30gのナッツは手のひらに軽く乗る量だそうです。
認知症予防に関する研究をリードしている、ランセット委員会の報告によると、全認知症のおよそ4割は生活習慣の改善で予防できるといいます。ぜひ一度、普段の食生活を見直してみると良いかもしれませんね。
参考
Protective Effects of Indian Spice Curcumin Against Amyloid Beta in Alzheimer’s Diseaseー
Journal of Alzheimer’s Disease
Curcumin-Rich Curry Consumption Is Associated with Lower Risk of Cognitive Decline and Incidence of Mild Cognitive Impairment or Dementia: An Asian Population-Based Study
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