健康長寿のために運動が欠かせないことは誰しもが知るところでしょう。しかし、「健康的な生活を続けるために、何をどれだけやれば良いのかはわからない」という人は少なくないのではないでしょうか。
腎臓リハビリ(慢性腎臓病の症状緩和や患者のQOL向上を目的におこなわれる総合的な治療プログラム。運動療法を中心に、薬物療法や食事療法なども組み合わせる)の専門家である東北大学名誉教授の上月正博氏は「健康増進のために、最も手軽かつ効果的なのはウォーキングである」と述べています。
本記事では、上月氏が著書『東北大学病院が開発した、弱った腎臓病を自力で元気にする方法』にて明らかにした、科学的根拠に基づいた「健康増進に役立つウォーキング法」と、継続的に実践するためのコツについて見ていくことにします。
腎臓病などの生活習慣病の予防や改善には、体に過度な負担をかけない「中等度の有酸素運動」が最も効果的だとされています。
中等度の有酸素運動とは、具体的にはどれくらいの強度なのでしょうか。
上月氏は、運動中の疲労度を測る医学的な指標である「ボルグスケール」における「ややきつい(13)」と感じる手前の強度で運動すると良いそうです。厚生労働省が策定した「健康づくりのための身体活動基準」でも、「自転車に乗る、早歩きをするなど、汗をじんわりかく程度の運動が有効」だとされています。
上月氏は、毎日の歩行を「いきいきウォーキング」にすると良いといいます。
上月氏が推奨する「いきいきウォーキング」とは、息切れしない程度の早歩きのこと。「歩幅をできるだけ大きくする」「腕を前後に大きく振る」「胸を張って背筋を伸ばす」といったことに気をつけて、姿勢正しくおこなうのもポイントだそうです。
また、体力がない人はまず1日に合計30分を目標にすると良いとのこと。連続で30分「いきいきウォーキング」をする必要はなく、「10分のいきいきウォーキングを1日3回」など、生活リズムや体力に応じて細切れでおこなっても十分な効果があるそうです。
健康的な日々を過ごすための運動は、ジムを契約したり特別な器具を用意したりしなくても可能です。毎日の生活に少しの運動をプラスして、健康的な毎日を過ごしましょう。
参考
厚生労働省「『健康づくりのための身体活動基準2013』及び『健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)』について」
介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。