日本に住む65歳以上の高齢者のうち、実に4人に1人以上が何らかの認知機能障害を抱えていると言われています。まだ若い人でも、認知症はすでに他人事ではありません。
アメリカのマウントサイナイ医科大学の老年医学・緩和医療科に所属している山田悠史氏によれば、「認知症の原因となる脳の変化は、症状が発症する30年以上も前、つまり40代頃から始まっている」と言います。
本記事では、認知症リスクを高めうる生活習慣と今日からできる対策について、専門家の知見と最新研究をもとに考えていくことにします。
雑誌『女性自身』にて、山田氏が意外な認知症リスクとして挙げたのが「室内の空気汚染」。山田氏は「私たちはPM2.5など外気の汚染には敏感ですが、室内、特にエアコンで締め切った部屋の空気には無頓着になりがちだ。エアコンの効いた家の中にいて換気をしない、さらにその環境で料理をしたりすると、気づかないうちに室内の空気が汚染されてしまう」と指摘しています。
実際に、米国環境保護庁(EPA)は、「特定の空気汚染物質の濃度は屋外よりも屋内で2~5倍、場合によってはそれよりもさらに高くなることがある」という研究結果を示しました。
また、山田氏は認知症と空気汚染の関係について次のように解説しています。
「汚染された空気中に漂うPM2.5などの微小粒子は、肺や鼻を通じて脳にまで達し、神経細胞を傷つけたり、脳の血管に炎症を起こしたりする可能性がある。すると、脳内のダメージが蓄積して、結果的に認知症につながるのだ。実際、PM2.5濃度が1マイクログラム増加するごとに、認知症リスクが3%増加するという研究報告もある」
対策はシンプルです。特に室内の空気が悪くなりやすい調理中は必ず換気扇を回し、調理中でなくても定期的に窓を開けて換気をすることで、室内の空気汚染を大きく抑えられるでしょう。
夏は食欲が落ち、どうしても食べやすい素麺ばかり食べたりジュースなどの清涼飲料水を大量に飲んでしまったりという人もいるのではないでしょうか。山田氏は、「素麺などの糖質過多な食事は肥満や糖尿病の原因となり、それらもまた認知症の大きな発症リスクとなる」と警告しています。
対策としては、まず飲み物をジュースやスポーツドリンクからお茶や水など、より糖質の少ないものを中心にすることで、摂取する糖質量を大幅にカットできそうです。また、素麺やパンだけといった献立に、たんぱく質・食物繊維を多く含む肉や野菜を一品加えることで、血糖値の急上昇も抑えられるでしょう。
毎日の生活習慣を見直すことで、より健康的な毎日を過ごしていけそうですね。
参考
Why Indoor Air Quality is Important to Schools-EPA
介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。