「将来、認知症になったらどうしよう」と不安を感じることはありませんか。実は、アルツハイマー病などの脳の変化は、早ければ40代から始まっていることが分かっています。
しかし、脳にダメージがあっても、認知症の症状が出ない「強い脳」を持つ人々がいます。
その鍵を握るのが、今回ご紹介する「認知予備能」という新しい概念です。希望を持って読み進めてください。
認知症の研究において、脳の萎縮などの「病理変化」と、実際の「症状」にはズレがあることが注目されています。脳に病変があっても日常生活に支障をきたさない人がおり、その差を生むのが「認知予備能(コグニティブ・リザーブ)」です。
これは、いわば「脳のへそくり」のようなもので、この余力が十分にあれば、加齢によるダメージをカバーし、発症を防いだり遅らせたりすることができるのです。
では、この重要な予備能はどのように鍛えればよいのでしょうか。効果的なのは、記憶、判断、注意の切り替えといった複数の機能を総動員する活動です。
例えば、冷蔵庫の中身を思い出しながら献立を考え、同時進行で調理するといった家事は、脳にとって最高のエクササイズになります。
また、著者はスマホも使いようによっては、脳を多面的に刺激する「伴走者」になり得ると提唱しています。
認知予備能は、幼少期だけでなく中年期以降の経験によっても高められることが分かっています。ランセット委員会が発表した「認知症の14のリスク因子」を改善することで、発症リスクを45%減らせるというデータもあります。
私たちは年齢を重ねることをただ恐れるのではなく、日々の知的活動や生活習慣の改善を通じて、積極的に「脳の余力」を積み立てていくことが可能なのです。
「もう年だから」と諦める必要はありません。今日、夕食の献立を工夫したり、新しい趣味に挑戦したりすることが、そのまま未来の自分を助ける「脳の貯金」になります。
脳の変化は40代から始まりますが、それに対抗する力もまた、何歳からでも育てることができるのです。スマホや日常のタスクを賢く利用して、生涯現役の脳を育てていきましょう。
介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。