東京都23区に住んでいる高齢者が日常生活に求めていることは何なのでしょうか?
ニッセイ基礎研究所は、東京都23区における高齢者の生活ニーズの優先度を明らかにするため、自治体が一般高齢者を対象に実施している「介護予防・日常生活圏域ニーズ調査」の結果を集計し、回答を独自の方法でランキングしました。
このランキング調査は高齢者自身が日常生活を送るうえで、困っていることや提供してほしいサービスについて把握することを目的に実施したそうです。
ニッセイ基礎研究所は、東京都区部に居住する要介護認定を除いた一般の高齢者の生活ニーズに関する調査を行いました。結果は次の通りです。
ランキング1位の「見守り、安否確認、声掛け」は、一人暮らしの高齢者の割合が多い東京都の区部では、普段は元気でもいざという時に備えて異変を察知したり、手を貸してくれたりする態勢の確保を求めていることが分かります。
次に、2位の「買い物、移動販売、薬の受け取り」でわかるのは、大規模店が出店した影響で徒歩圏内の食料品店が閉店したり、高級スーパーの立地が増えて手ごろな店が少ないなど環境が悪いケースがあること。買い物した荷物が重くて持てないという事情があるようです。小売店が多いと思われる東京都の区部でも高齢者が買い物に不便を感じていることが明らかになりました。
さらに、3位の「話し相手、友人関係、通いの場など交流の場の充実」では、高齢者自身も張りのある生活を続けるために、他者との交流の充実を求めていることが分かります。
このことから、1位の「見守り、安否確認、声掛け」と合わせて考えれば、高齢者が社会とのつながりや人との関わりを持ち、地域で安心して暮らし続けていきたいと思っていることが分かりますね。
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