介護分野のICT化を促進する取り組みが自治体でもおこなわれています。
例えば、福岡県では介護ソフトやタブレットの導入など介護分野のICT化を進める事業所に対して経費の一部を補助することを発表しました。
県は、介護分野のICT化によって介護現場の業務効率化を図り、職場環境の改善につなげたいとしています。
福岡県では、介護ソフトやタブレットの導入など介護分野のICT化を進める事業所に対して経費の一部を補助することを発表。今月末までを申請受付期間としています。
今回の補助金の補助率は4分の3。補助上限額は事業所の職員数に応じて100万~260万円です。また、補助の要件として、情報処理推進機構(IPA)が実施する「SECURITY ACTION」の「一つ星」か「二つ星」のいずれかを宣言する必要があります。
加えて、補助を受けられる対象は福岡県内に所在する介護保険法上の介護サービスをおこなう事業所とのこと。対象となる経費は、ICT導入にかかるタブレット端末やスマートフォンなどのハードウェア、ソフトウェア。さらに、ネットワーク機器の購入・設置や導入設定、導入研修、セキュリティ対策に関する経費などということです。
※「SECURITY ACTION」とは、中小企業自らが、情報セキュリティ対策に取り組むことを自己宣言する制度のこと。
福岡県のICT導入支援事業による補助金交付によって、介護事業所のデジタル化が進むかもしれません。
さらに、補助金で導入した最新のシステムやデジタル機器の活用で業務の効率化と安定化を図ることができれば職場環境の改善につながるため、スタッフの職場への満足度向上が期待できるのではないでしょうか。このことがスタッフの離職防止につながり、新たな人材を確保しやすくなるかもしれませんよね。
今回の福岡県のような、ICT化を進める事業所に補助金を交付する取り組みが、働きやすい職場環境を作るきっかけになると良いですね。
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