秋が深まる今、読書やスポーツなどを楽しむために最適な季節を迎えていますね。
今回、こうした趣味の活動が認知症などの予防にどのような影響を与えるのか、という調査の結果が発表されました。
国立がん研究センターなどの「JPHC研究」の研究グループは、主に中年期の男女を対象に趣味とその後の認知症罹患リスクとの関連を調べました。
その結果、認知症の罹患リスクは、趣味が「ない人」に比べて、趣味が「ある人」では18%、趣味が「たくさんある人」では22%、それぞれ低いことが明らかになりました。
また、年齢層を中年期(40~64歳)とそれ以上(65~69歳)で分けて分析した場合、いずれの年齢層でも趣味をもつ人は認知症の罹患リスクが低いという結果が出ています。
さらに、趣味が「ない人」に比べて、趣味が「ある人」、趣味が「たくさんある人」では、脳卒中既往のない認知症の罹患リスクが23%低いということ判明。その一方で、趣味と脳卒中既往のある認知症とのあいだには、明らかな関連はみられないそうです。
とくに65歳~69歳の趣味が「たくさんある人」では、認知症のリスクが32%減少しています。
これまでの多くの研究では、知的活動や身体活動に取り組む人は、アルツハイマー型認知症や血管性認知症、脳血管疾患をともなう認知症、混合型認知症のリスクが低いことが報告されているそうです。
また、知的活動や身体活動は、認知症リスクを高める糖尿病や高血圧、肥満といった危険因子も改善し、認知症の予防につながるとみられています。
つまり趣味を通して生きがいを持つもつことが、認知症の発症予防につながるというわけです。
今回の調査結果から、趣味に取り組むことにはさまざまな健康効果があることがわかります。趣味を楽しみながら、認知症予防につなげていけたら良いですね。
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