今年9月に公表された厚生労働省の調査によると、年金を受給する高齢者世帯で「公的年金・恩給の総所得に占める割合が100%の世帯」は24.9%であることがわかりました。
2019年の調査では年金が総所得に占める割合が100%の世帯は48.4%なので、たった2年間で年金だけで生活する高齢者はおよそ2世帯に1世帯から、4世帯に1世帯へと半減しています。
本日はこちらのデータを詳しく見ていきましょう。
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2021年の調査では、年金を受給する高齢者世帯の総所得のうち年金を占める割合で最も多いのが「80~100%未満の世帯」で3割強。一方で、約4割の世帯で年金が占める割合が80%未満となっています。
一方、2019年の調査では、年金だけで生活する世帯は約半数でした。比較をしてみると大きく変化したのは「100%の世帯」と「80~100%未満の世帯」です。
「100%の世帯」が23.5ポイント減り、「80~100%未満の世帯」が20.8ポイント増加していることが大きな変化になっています。
今回の調査から高齢者世帯の総所得における年金の割合は、大きく変化しつつあるということがわかりました。
さて、高齢者世帯の所得は調査によるといくらになっているでしょうか。
2020年の高齢者世帯の所得は332万9000円。2018年は312万6000円だったので、以前よりも増加していることがわかります。
高齢者世帯の所得の内訳を見ると、年金が207万4000円、雇用者所得が58万7000円、財産所得が22万9000円、仕送り・企業年金・個人年金・その他の所得が28万8000円などとなっています。
年金以外にも、高齢者の収入源は多様であるというわけです。
何歳まで働くのか、いつから年金を受給するのかなど等さまざまな選択肢がある中で、高齢者の生き方は、今まさに変化のただ中にあるということがよくわかりますね。
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