皆さんは、エイジング(老化)に対する考え方が健康・長生きに影響を及ぼすことをご存じですか?
というのも、老化に否定的な人よりも肯定的に考えている人の方が健康で長生きするのではないかとする論文が、過去20年間で複数発表されているのです。
今年の2月にも、全米の50歳以上の約1万4000人を対象としておこなわれた調査の結果が発表されています。それによると、老化に対する満足度が高い人は低い人に比べて死亡リスクが43%低いというものでした。
また、糖尿病・脳卒中・がん・心臓病のリスクも低く、認知機能や体力も優れていて、睡眠障害も少ない傾向にありました。さらに、そのような人は仲間が多い・楽観的・目的意識が強いという結果も出ているのです。
この研究論文を発表した、カナダのブリティッシュコロンビア大学、米ハーバードT.H.チャン公衆衛生大学院に所属するEric Kim氏と、老化の捉え方と健康や幸福感との関連を研究している米アリゾナ州立大学のHannah Giasson氏は以下のようにアドバイスしています。
「退職後何をしたら良いかわからない」という話をよく聞きます。そのような場合には、「価値観に合った何らかの計画」を立ててみましょう。
目的意識を持てば、日々の行動が有意義になります。何のため(目的)にやっていること(目標)がハッキリするからです。その結果、「やりがい」も生まれやすくなります。
「ポジティブエイジング」とは、老化を受け入れ、年齢を重ねることを楽しみながら、充実した内面の輝きが見える美しさを目指すという考え方です。
ありのままの自分を受け入れることで、肩の力が抜けて居心地の良さを感じるのではないでしょうか。
歳を重ねるにつれて、家族・友人などの愛する人を失う可能性が増します。その結果、社会的に孤立してしまうと、身体的・精神的健康が失われてしまいます。それを防ぐためには、社会的なつながりを維持することが大切です。
Eric Kim氏は「失ったものを、何か新しいものに置き換えることが重要だ」と解説しています。具体的には、地域のコミュニティや趣味のサークルなどに参加して友人・知人を作ることだと言っています。
「この年になって…」みたいに言う方もいますが、新しいことを始めるのに年齢は関係ありません。年齢に伴う変化を楽しみながら、いきいきとした毎日を過ごしましょう!
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