長引くコロナ禍で外出したり運動したりする機会も減り、高齢者を中心に、心筋梗塞や狭心症などといった虚血性心疾患のリスクが高まっています。
そのような背景を受け、福岡工業大学で生体情報計測システムを研究している李知炯(リ・ジヒョン)助教の研究室が、画期的な血管の健康チェックができる装置を開発しました。
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李研究室が開発した装置は指輪のようになっていて、指にはめるだけで血管の硬さ・血圧・心拍数の3つの情報を計測できます。
また病院にあるような大がかりな装置に比べ、端末の長さは約9センチと大幅な小型化に成功しています。
この装置の使い方は簡単で、以下のようにして血圧の値や血管の硬さ、心拍数を算出します。
このように、自分はただ指に装置をはめるだけで、血管の状態を測定できるのです。
李研究室の健康チェック装置は、福岡工業大学が福岡県の篠栗町(ささぐりまち)で実施している高齢者の健康調査「篠栗元気もん調査」で使用。すでに4000人以上の篠栗町内の高齢者の健康状態を診断し、データを取得しています。
取得したデータをもとに、精度向上に向けた装置の改良も実施中とのことです。
今回紹介した装置は試作段階のため、まだ一部の地域でしか使えませんが、病院で血管の状態をチェックすることはできます。
健康で長生きするためにも、万病のもとである動脈硬化の予防は重要です。定期的に血管の状態を確認して、動脈硬化の予防に努めましょう。
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