今年、9月末までに福岡県内で確認された電話を使った特殊詐欺事件の被害額が、およそ6億2000万円に上ったことが明らかになりました。
この数字は去年の同じ時期と比べて2億円ほど増加しています。
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福岡県では2014年6月から、電話を使った特殊詐欺のことを「ニセ者が電話を悪用しておこなう詐欺」ということで、「ニセ電話詐欺」と呼んでいます。
その「ニセ電話詐欺」の被害は年々増えており、今年9月末までに福岡県内で確認されたニセ電話詐欺は239件となっています。
ニセ電話詐欺の中でも特に、9月中旬以降は「オレオレ詐欺」の被害が急増しているとのこと。10月31日にも福岡市で80代の女性がおよそ2000万円をだまし取られた事件がありました。
「オレオレ詐欺」をしてくる相手は、息子や孫を騙ると想像する人も多いかもしれません。しかし実際は、それらの人物に加え、「遺失物センターの職員」や「医師」などさまざまな職種に設定された人物が詐欺に登場するので注意が必要です。
また、「架空請求詐欺」に遭う人も増えています。74歳の女性が「老人ホームの入居権を譲ってほしい」という電話に対応すると、弁護士や金融庁の職員を名乗る人物から「名義貸しは違法だ」などと脅され、現金およそ5000万円をだまし取られました。
福岡県警は、地域住民を中心に構成されている「ニセ電話気づかせ隊」を組織しており、ニセ電話の被害を阻止するため、声かけや啓発活動を実施しています。
警察は「電話でお金の話題が挙がったら、まずはお金を渡さず周囲の人に知らせてほしい」と注意喚起。また、「自宅の電話は自分が家にいるときでも留守番電話に設定する」と電話にすぐ出ない対策も有効だとしています。
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