11月14日は、インスリンを発見したバンティング医師の誕生日であり「世界糖尿病デー」でもあります。この日に合わせて、インスリン治療を50年以上続けてきた人を表彰する「第20回リリー インスリン50年賞」の受賞者が発表されました。
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医薬品開発をおこなっている日本イーライリリーは、「リリー インスリン50年賞」の今年の受賞者を発表し、糖尿病とともに人生を歩んできた21人を表彰。受賞者には名前を刻印したトロフィーが送られたそうです。
この「リリー インスリン50年賞」は、インスリン治療を長年にわたって継続してきた糖尿病患者の努力をたたえるために、1974年にアメリカで始まりました。日本でも2003年からスタートし、これまでに219人が受賞しています。
インスリンが発見されたのは、今から約100年前の1921年。カナダ人のフレデリック・バンティング医師が発見しました。
インスリンは膵臓から分泌されるホルモンの一種で、糖の代謝を調節するはたらきがあります。糖尿病に罹患すると、インスリンがほとんど出なくなったり、はたらきが弱くなったりして、体内の糖の調節がうまくいかなくなってしまいます。
そこで、外部からインスリンを取り入れる必要があるのです。
バンティング医師がインスリンを発見するまでは、糖尿病は不治の病とされ、食事を極端に制限して血糖値の上昇を抑えるしかありませんでした。
しかし、バンティング医師がインスリンを発見したことで、糖尿病を患っていても、今までと変わらず食事を楽しめるようになったのです。
現在、インスリン製剤はさらなる進歩を遂げています。注射針は細くなり、患者の負担も以前に比べ軽くなりました。またインスリン製剤の種類も増え、個々の病状に合ったものを選択できるようになっています。
もちろん、糖尿病にかからないようにするのが一番です。食事と運動などといった日々の生活習慣に気を付けましょう。
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