糖尿病予防には午後~夕方に運動!インスリンの働きも活発に

糖尿病予防には午後~夕方に運動!インスリンの働きも活発に

更新日 2022/11/28

オランダのライデン大学医療センターの研究で、糖尿病予防のための運動に適した時間は午後から夕方であることが明らかになりました。

この研究は、欧州糖尿病学会の『ダイアベトロジア』という医学誌に掲載されています。

研究の内容

この研究にあたって、研究チームは肥満に関連する疾患の先行研究である「オランダ肥満症研究」のデータを解析しました。

オランダ肥満症研究は、2008~2012年に45~65歳で肥満傾向にある男女6671人を対象に実施されたものです。

研究の参加者がしたことは以下のとおりです。

  • 健診
  • 空腹時と食後の血糖値の測定
  • インスリンの値の測定
  • (35%の参加者に)MRI検査を実施し、内臓脂肪の量を測定
  • (955人の参加者に)活動量を測定する装置を4日間取りつけ、エネルギー消費量を測定

データを解析した結果、活発なウォーキングなどの運動をしている人は、肝臓の脂肪量が減り、糖の代謝を促すインスリンの働きも良いことが判明。さらに、運動の強度が高ければ高いほど、効果が高いこともわかりました。

さらに運動をする時間帯を朝(6~12時)昼(12~18時)夕方・夜(18~0時)に分けて比べたところ、昼から夕方にかけて運動すると1番効果が高いことが明らかになりました。

この研究をリードしたイェロエン・ファン・デル・ヴェルデ氏は「骨格筋の細胞の代謝は午後遅くにピークに達するため、その時間帯に合わせて運動することでより効果が高まったのではないか」としています。

糖尿病を予防するために

ファン・デル・ヴェルデ氏は「デスクワークなどで体を動かさないでいることが何より危険だ」と警鐘を鳴らします。

そうは言っても、デスクワークに従事しているとなかなか運動する時間を取れない人もいるでしょう。

ファン・デル・ヴェルデ氏によると「座るのを中断して、オフィス内を歩くだけでも効果が期待できる」そうです。

歩く習慣を日々の生活に取り入れ、糖尿病の予防に努めましょう。

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