新たな研究で、ソーセージやカップラーメンなどの「超加工食品」を食べ過ぎている人は、そうでない人に比べて認知症のリスクが高まることが明らかになりました。
この研究は、ブラジルのサンパウロ大学が主導する研究グループによっておこなわれ、研究結果は「JAMA Neurology」と呼ばれる医学誌に掲載されています。
今回挙げられている、「超加工食品」とはどのような食品なのでしょうか?
研究グループは、超加工食品を「自然食品をほとんど含まず、油、糖、でんぷんなど人間が加工した物質でできていて、香料や着色料などの添加物が含まれている食品」と定義しています。
ソーセージのような加工肉やコーラなどの砂糖がたくさん入ったジュース、カップラーメンといったインスタント食品などがその一例です。
研究グループは、平均年齢51歳の男女10775人を対象に10年間にわたる追跡調査を実施。さらに、調査の最後には対象者に認知テストを受けてもらい、認知能力が時間の経過とともにどう変化したかを調べました。
その結果、1日の摂取カロリーのうち28%以上を超加工食品から摂取している人は、そうでない人に比べて認知症を発症するリスクが高いことが明らかになったのです。
自然食品をベースとした生活を推奨している栄養士、ジャッキー・ニュージェント氏は「食生活の中でたまに超加工食品を食べる分には問題ない。長期間にわたって超加工食品ばかりを食べ続けるのが問題なのだ」と指摘しています。
カップラーメンなどの超加工食品は手軽に食べられておいしいものが多く、どうしても食べ過ぎてしまうこともあるでしょう。ただ、健康には良くないので、連日のように食べていると思ったら食生活を見直してみると良さそうですね。
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