新たな研究で、「遊離糖」を摂りすぎると心臓病や脳卒中の発症リスクが高まることが明らかになりました。遊離糖は糖の一種で、果汁やハチミツ、砂糖、シロップなどに含まれています。
この研究結果は「BMC Medicine」というオンライン医学誌に掲載されました。
研究グループは、イギリスに住む37~73歳までの11万人以上の男女を対象に、約9年間にわたる食事のデータを分析しました。
その結果、遊離糖からの総摂取カロリーが5%増加するごとに心臓病の発症リスクが6%、脳卒中の発症リスクが10%それぞれ上昇したことが明らかになったのです。
一方、食物繊維を多く摂取すると、心臓病の発症リスクが減少することもわかりました。
なぜ糖分を摂りすぎると、心臓病や脳卒中のリスクが高まるのでしょうか?
オハイオ州立大学ウェクスナー医療センターに所属するジム・リウ氏は、次のような見解を述べています。「糖分を摂りすぎると、心臓病や脳卒中の原因となる肥満や糖尿病、脂質異常症になりやすくなる。結果として、心臓病や脳卒中のリスクも上昇してしまう」。
では、健康的に生きるためにはどういった食生活をすれば良いのでしょうか?
ラトガース大学臨床・予防栄養科学学部に所属するデボラ・コーエン氏によると、糖分の摂取量を抑えるだけでは健康的な食生活には不十分だと言います。「単に摂取する砂糖の量を減らせば健康的な食生活になるわけではない。食物繊維や(ポリフェノールなどの)抗酸化物質などを豊富に含んだ、バランスの取れた食生活をすることが心血管疾患を予防するために大切だ」。
甘いお菓子やジュースはおいしいので、つい手が伸びてしまいますよね。ただ、健康のことを考えると摂りすぎは良くありません。おやつの時間には、甘いお菓子ではなくさつまいもやバナナなど食物繊維を豊富に含んだものを代わりに食べるなど、日々の食生活を工夫してみると良いかもしれませんね。
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