長野県駒ヶ根市が約2年間にわたって、使った介護サービス費の一部を支給する「高額介護サービス費」の支払いをおこなっていなかったことが明らかになりました。
職員の引き継ぎがうまくいかなかったものと見られています。
そもそも、「高額介護サービス費」とは何でしょうか?
高額介護サービス費とは、1ヵ月間に支払った介護サービス費の自己負担額の合計が限度額を超えたときに、超過分を自治体が支給する制度のこと。限度額は所得によって異なるものの、一般的な所得の人は月額4万4000円が限度額となっています。
2023年3月10日、駒ヶ根市は釈明をおこなう記者会見を実施。そこで、2021年2月~2022年11月まで新たに介護サービスを利用した267人の高額介護サービス費の支払いを怠っていたことを明らかにしました。未払い額は、およそ1800万円に上ると見られています。
市によると、職員の人事異動の際にきちんと引き継ぎがされず、2021年2月以降、対象者に通知を送っていなかったとのこと。先月にあった市民からの問い合わせがきっかけでサービス費の未払いが発覚したそうです。
駒ヶ根市の伊藤祐三市長は、会見で「行政への信頼を低下させてしまい申し訳ない。こういった事態を起こさないように努めていきたい」と謝罪しました。
市は対象者全員に申請書類を送って手続きを進めるほか、チェック体制も強化していくとしています。また、亡くなった対象者については、さかのぼって遺族がサービス費を申請できるとしました。
介護サービスは長い年月利用するため、お金もかかります。お金がなくなって介護サービスを継続できないという事態にならないように、市には再発防止を徹底してもらいたいですね。
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