兵庫県西宮市にある尼崎信用金庫の窓口にて、多額の引き出しを不思議に思った職員が、高齢者の詐欺被害を防ぐという出来事がありました。
警察は、その職員に感謝状を贈っています。
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2022年12月22日の昼過ぎ、尼崎信用金庫の窓口で高齢の女性が300万円の出金を申し出たそうです。
そこで対応にあたっていた職員は出金額の多さを疑問に思い、300万円の用途を尋ねました。すると、女性は「息子から電話があり、仕事で急にお金が必要になったから今日中にほしいと言われた」と答えたそうです。
女性が出た電話が詐欺であることを確信した職員とその上司は、応接間に案内して女性に対して「息子さんに確認をしたほうが良い」と説得を試みたものの、女性は「間違いなく息子からだった」と、詐欺の電話を信じ切っている様子だったと言います。
その後、職員の2人は兵庫県警に連絡。女性は警察が来たことで、初めて自分が出た電話が詐欺だったことに気づいたとのこと。対応にあたった職員は、「少しでも違和感があったときは、声をかけることが大切だと思った」と話しています。
今回は、たまたま窓口の職員が詐欺に気づいたから詐欺を未然に防げましたが、このようなケースばかりとは限りません。詐欺を防止するためには、一人ひとりの心がけが必要になってきます。
では、電話を使った詐欺の被害に遭わないためにはどうすれば良いのでしょうか?
兵庫県警によると、電話を留守番電話に設定し、電話の内容を確認してから折り返し電話するのが有効だそうです。本当に要件がある人からの連絡だったら、メッセージが入ります。しかし、犯人は音声が録音されるのを嫌うため、留守番電話にはかけてこないのです。
もし高齢者が多額のお金を引き出しているのを見かけたら、勇気を出して声をかけてみると、その言葉に救われる人がいるかもしれません。
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