米国神経学会で発表された研究で、トマトやトマトをベースにした食品をよく食べる男性は、脳卒中のリスクが低下する可能性が示されました。
この研究は東フィンランド大学の研究グループによっておこなわれ、その研究結果は「Neurology」という学術誌に掲載されています。
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今回、研究グループは46歳~65歳のフィンランド人男子1000人以上を対象に調査を実施。12年間にわたって追跡した結果、トマトに豊富に含まれる「リコピン」と呼ばれる成分の血中濃度がもっとも高いグループは、最も低いグループに比べて脳卒中を発症するリスクが59%低いことが明らかになりました。
今回の結果を受けて、東フィンランド大学公衆衛生・臨床栄養研究所に所属するヨーニ・カルピ氏は「野菜などに含まれる抗酸化物質のうち、トマトに含まれるリコピンが最も脳卒中のリスク低下と血中濃度の間に大きな関連性がみられた」と指摘しています。
ヨーロッパでは「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言われているほど、トマトにはさまざまな健康効果があることが知られています。トマトには、ビタミンA・ビタミンC・ビタミンEがバランス良く含まれていて、腸の働きを良くする食物繊維や塩分排出を促すカリウムも豊富です。
特にトマトに特徴的なのが、トマトの赤色の色素成分である「リコピン」。抗酸化作用があり、身体の状態を健やかに保つ効果が認められています。
リコピンは熱に強いので、トマトを煮込んでスープにするなど、加熱することでより効果的に栄養を取りやすくなります。トマトはさまざまな料理に合うため、毎日の食事に積極的に取り入れていきたいですね。
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