カレーで認知症予防⁉おいしい習慣で認知症を防ぐ
更新日
2022/01/27
ハウス食品グループが「
カレーを頻繁に食べる人はそうでない人よりも、認知機能が維持されていた」という研究結果を発表。カレーに含まれるスパイスの抗酸化作用が、認知機能に良い影響を与えているのではないかとのことです。
カレーをよく食べる人ほど認知機能を維持
ハウス食品グループは、これまでにもPM2.5による炎症の抑制や動脈硬化の予防などカレーの健康効果について研究してきました。
今回の研究では、50歳以上の中高年を対象にカレーの食事頻度が認知機能にどのような影響を与えるかを検証。性別・年齢・BMI(肥満度を表す指標)・職業という要素も考慮し、カレーの食事頻度が認知機能にどう影響を与えるかを調査しています。
その結果、
長期的にカレーを頻繁に食べている人ほど、認知機能が良好に保たれていることがわかりました。
具体的には、カレーを食べる頻度が「月1回未満」「月1回」「月2〜3回」「月4回(週1回)以上」の人を比較。
月4回以上食べる人が、最も認知機能の低下のリスクが少ないという結果に。週に1回以上カレーを食べる習慣がある人は、認知機能が落ちにくい傾向があるようです。
カレーを食べて認知症予防?
ハウス食品グループは、カレーと認知機能の関係についてさらに詳細に研究する予定としています。しかし今回の研究結果は、カレーが認知機能の維持や向上にも効果があると言っても良いのではないでしょうか。
スパイスは古来から薬として使われてきたもののため、身体に良いことは有名ですね。それが認知機能に関係しているのが驚きです。認知機能を維持することは
認知症の予防にもつながるので、
カレーを定期的に食べることで認知症対策ができるかもしれません。
とはいえ、カレーが健康に良いと言っても、脂っこさやカロリーの高さが気になる人もいるのではないでしょうか。その原因はカレーの油分の多さ。市販のカレールーを使うと油分が多くなるため、口当たりが重くなったり、カロリーが高いカレーになってしまいます。
そのためスパイスから作る「スパイスカレー」を試してみるのも良いかもしれません。スパイスから作るというと敷居が高く感じられるかもしれませんが、スーパーで意外と手軽にスパイスが手に入りますし、フライパンひとつで作れますよ。
日本の国民食とも言われるカレーを習慣にして、無理なく認知症予防、というのもいいかもしれませんね。
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