秋田市にある電子機器メーカーの「秋田テクノデザイン」が、要介護者の排泄を知らせるシステム「しらせるぞう」を開発しました。おむつ内にセンサーを貼り付けて、現在の排尿量を検知。その状況をパソコンやスマートフォンにお知らせします。おむつ交換の目安量になるとアラームで通知する仕組みになっています。
このシステムによって、排泄介助の空振りをなくすこともできるそう。排泄介助の効率化によって、介助をする人・される人の双方の負担を減らすことにもつながりますね。すでに2021年12月から介護施設や在宅介護をする家庭向けに販売を開始しています。
「しらせるぞう」は現在の排尿量をパソコンやスマートフォンに通知するセンサー。自動で排尿日誌を作成してくれるので、利用者の排尿量や時刻などを一覧で管理できるようになっています。
排泄介助で介助者を悩ませるのは、尿漏れなどで作業が効率的に進まないことでしょう。そこで、しらせるぞうでは「現在の排尿量は●●ml」と詳細な数字で表示がされます。さらに使用しているパットにあわせて交換目安量を設定でき、目安量を超えると通知されるため、漏れる前にオムツ交換ができます。
センサーを試した介助者からは「昼夜問わず1500ccのパットを使っていた利用者が、通知が来たら交換することで600ccのパットでも間に合うようになった。シーツ交換もなくなった」という声も。介護を受ける人にとっては尿漏れによる不快感の減少、介護する側にとっては介助の効率化や経費削減につながった事例と言えます。
また、夜間にオムツを定時交換に入ると、排泄されていないことも。「夜間、排尿していないのに起こされて寝付けないことがあった。排尿したときだけのおむつ交換に変わって、ぐっすり眠れるようになった」という利用者の感想が同社に届いているそうです。
排泄介助は、介助する側もされる側も負担が大きいものです。特に夜間帯はなおさらですよね。おむつを開けるときのハラハラ感や「漏れていないでくれ」と願う気持ちは、介助する人なら感じたことがあるはず。また介助される人も、おむつ交換が必要ないのに起こされて、睡眠不足になってしまうこともあるでしょう。
そういった排泄介助のさまざまな問題点を解決してくれるのが、しらせるぞう。介護現場の効率化と利用者の生活の質の向上のために、最新のシステムを使ってみるのもいいかもしれませんね。
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