高齢化が進んでいることで、高齢者の心不全が増えてきています。
疲れやすさや息切れ、むくみなどの症状が出ることが多く、それらが生活に影響を及ぼすこともあります。
ある製薬会社が心不全患者を対象に、心不全発症前後の生活についてアンケートを実施しました。
それによると、多くの人が運動をしなくなったり仕事を変えたりなど、以前と生活を変える必要があったとのことです。
製薬会社のベーリンガーインゲルハイムとイーライリリーの2社は、慢性心不全の患者やその家族にアンケート調査をおこないました。
まず「慢性心不全と診断されてから起きたこと、対応したこと」という質問には、「スポーツをしなくなった(36%)」「会社を退職した・仕事を辞めた(23%)」という回答が上位になりました。
また、慢性心不全を発症する以前の生活と現在の生活満足度を比較したところ、92%が満足度の低下を感じている結果に。発症以前を100点とした場合の現在の生活満足度の平均は65.9点となり、患者のQOL(生活の質)が低下していることがわかります。
これらの結果から、身体的なつらさや負担によって生活が変わり、以前と同じように暮らせないことにストレスを感じていることがわかります。
さらに患者の家族に対して「患者のサポートをするようになってから自身に起きたこと、対応したこと」を質問。「旅行をしなくなった(32%)」「友人との付き合いを減らした・減った(31%)」という回答が上位になりました。
つまり、患者だけでなく家族も慢性心不全によって生活を変える必要が出てくるということのようです。
慢性心不全は、さまざまな生活習慣病が引き金となって起こる病気です。例えば、糖尿病や高血圧、脂質異常症などがそれにあたります。
そのため、他の持病の治療をしながら、そのうえ心不全の息苦しさやだるさと戦う必要が出てくるかもしれません。
そうならないようにするには、心不全の早期発見と治療が大切。すでに生活習慣病を持っている人は、心不全のリスクを念頭に置いて、持病をしっかり治療していくことが心不全の予防となりそうです。
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