全国で「ヤングケアラー」の存在が注目され、社会問題となっています。
ヤングケアラーとは、家族の介護や幼い兄弟の世話をしている18歳未満の子どものこと。介護や世話をするために時間を取られ、友達と遊んだり勉強したりとやりたいことができない状況に置かれています。
そうしたことを受けて、豊橋市では「ヤングケアラー支援宣言」を策定するための会議を実施。警察や学校関係者などと連携を取って対応していく方針です。
豊橋市の「市青少年問題協議会」は、ヤングケアラーへのサポートの方針をまとめる「ヤングケアラー支援宣言」の策定について進めています。
ヤングケアラーとは、例えば「家族の介護や見守りをしている」「家族の代わりに家事をしている」「アルコールやギャンブルの問題を抱えている家族の対応をしている」など、家族の世話を担っている子どものことです。
こうした子どもたちは、豊橋市内の中学生だけでも600人いるとみられています。しかし、市が開設しているこども若者総合相談支援センター「ココエール」で把握しているのは30人にとどまっているそうです。
この状況を受けて、協議会は「ヤングケアラー発見の精度を高めるべき」としています。
例えば、問題を抱える子どもへのケアをおこなうスクールソーシャルワーカーの配置や、こども食堂などの関係機関との連携、「ココエール」をより気軽に相談できるように整えるといった対策を検討しています。
ちなみに、昨年に国がおこなった調査では、中学生の17人に1人、高校生の24人に1人がヤングケアラーであることがわかっています。
そのため政府は、子どもが介護をしなくてもすむように在宅介護サービスの周知や、幼い兄弟の世話や家事を支援するサービスの創設も検討しています。
昨年の国によるヤングケアラーの調査結果を受けて、自治体でも調査をおこなったり対策を検討したりといった動きがあるようです。
こうしたヤングケアラーの問題が表面化しにくい背景には、核家族化や地域の交流が減ったことがあるそう。また、ヤングケアラー本人も「家族の世話をするのは当たり前」と考えているため、自ら助けを求めない傾向があります。
しかし、自分の時間を持てない子どもたちは、友達と遊んだり勉強する時間が取れないという問題があります。そのため、学校で孤立したり進学をあきらめざるを得ないこともあるようです。
今後は介護を受ける人への支援はもちろんのこと、介護者への支援を充実させていくことも必要なのではないでしょうか。
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