「犬を飼ったことのある高齢者は、介護や死亡リスクが減少する」という研究結果が発表されました。
これは、国立環境研究所や東京都健康長寿医療センターの研究で、東京都の高齢者に対しておこなわれたもの。ちなみに、猫を飼ったことのある高齢者には同じ傾向はなかったようです。
今月23日、国立環境研究所や東京都健康長寿医療センターの研究グループが、犬や猫の飼育経験と高齢者の健康状態の関連性を調べた健康結果が発表されました。
その結果「犬を飼ったことのある高齢者は、介護・死亡リスクが低減する」ということがわかりました。
この研究は、東京都内に住む65~84歳の男女1万人に対してアンケートを実施。犬・猫の飼育の有無を聞いています。
そしてその結果を介護保険などと照合して、約3年半の健康状態を追跡しました。
調査の結果、犬を飼っている高齢者は1度も飼ったことのない高齢者に比べて、介護が必要になったり死亡するリスクが半減することが判明。過去に犬を飼っていたことのある高齢者についても、約2割リスクが低くなっていました。
さらに、アンケートで「定期的に運動している」と回答した人のなかでも、犬を飼っている人は介護や死亡リスクが低い結果となりました。
犬を飼っている人のほとんどが定期的に犬を散歩に連れていくことから、身体機能や健康状態を維持するだけの運動ができていたと考えられるようです。
さらに、犬の飼い主同士のコミュニケーションによって社会的・心理的な面でも健康状態に良い影響を与えていた可能性もあるそうです。
こうしたことが、犬を飼ったことのある高齢者の介護・死亡リスクの減少につながったと研究グループは考えています。
一方で、猫を飼っている高齢者の介護・死亡リスクが減少するという効果は発見されなかったとのこと。ただ、猫の心理的な健康効果についての研究もあることから、今回の研究結果が高齢者の健康に良い影響を与えないと結論付けられるわけではないそうです。
動物のふれあいによって健康になることは「アニマルセラピー」などで有名ですが、介護・死亡リスクが犬を飼ったことの有無に関係しているなんて驚きですね。
確かに、犬を飼うと散歩に出かけたり、同じように犬を連れている人と交流したりと活動的になるので、毎日の生活が自然と介護予防になっているのかもしれません。
愛犬との暮らしを楽しむことが介護予防になるのであれば、こんなにうれしいことはないですよね。
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