全国の新型コロナウイルスの新規感染者は減少傾向ですが、重症者数は高止まりしている状況。死亡者数も連日200人を超えており、依然として緊迫した状況が続いています。
そのため、コロナ病床のひっ迫も深刻化。入院ができず自宅療養を余儀なくされたり、救急搬送されても入院先が決まらず、何ヶ所もの病院に入院を断られるケースも出ているようです。
こうした状況を受けて、奈良市では入院先が決まるまでの間に利用できる「酸素ステーション」や高齢者向けの療養施設を開設しています。
奈良市は今月21日に高齢者向けの療養施設を、26日には「酸素ステーション」を開設しました。
高齢者向けの療養施設は、病状は安定しているが介護などの事情で自宅療養が難しい70歳以上の高齢者が対象。看護師2人が常駐しており、医師も巡回して緊急時には24時間対応できる体制になっているそうです。
この施設は、市内にある福祉センターを利用したもの。大部屋をパーテーションで区切られてベッドを設置しており、最大10人が利用できます。
施設内のトイレや浴室、テレビなどは共用ですが、自宅では療養できない高齢者の不安を軽減する体制が整っています。
加えて、奈良市では酸素ステーションも開設しました。
ここは入院先の決定に2時間以上かかっている患者が利用できる施設。市内の診療所に2台のコンテナを設置し、4床を確保しています。
ステーションのなかには酸素ボンベが設置してあり、酸素投与の必要な感染者の対応も可能。さらに看護師2人が常駐し医師の助言も受けられるので、救急車を1人の患者が占有せずに待機ができるようになっています。
奈良市によると、4回以上受け入れを断られて救急車が30分以上とどまった「救急搬送困難事案」が、今月14日から20日の間で42件も発生。そのなかには、搬送に8時間以上かかったケースもあったそうです。
奈良市に限らず、全国で高齢者が重症化したり入院が長期化することによって、病床のひっ迫が深刻化しています。
そうしたなかで起こってしまっているのが、救急搬送困難事案。入院先が決まるのに8時間もかかったケースもあります。そのため「救急車が来たから大丈夫」と安心できないのが現状のようです。
こうした状況のため、各自治体でさまざまな療養施設を設置してくれると少しは安心できますよね。
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