先月28日に「自民党社会保障制度調査会介護委員会」がおこなわれ、介護事業者の団体に新型コロナの影響に関するヒアリングが実施されました。
そのなかで、全国老施協(特別養護老人ホームの経営者の団体)が「施設療養時の医療体制の拡充」「デイサービスへの経済的支援」「検査の充実」などについて言及。迅速な対応を要望しました。
「施設療養時の医療体制の拡充」については、こちらの記事に記載しています。
https://e-nursingcare.com/guide/news/news-6535/
「デイサービスへの経済的支援」については、こちらの記事に記載しています。
https://e-nursingcare.com/guide/news/news-6542/
検査の充実について、全国老施協は「集中的検査の徹底」と「検査キットの確保」を要望しています。
集中的検査とは、介護施設の職員が定期的に受ける検査のこと。自治体が計画して実施しているもので、厚生省は「『まん延防止等重点措置』の地域については頻繫に検査するように」と指示を出しています。
しかし、全国老施協がおこなったアンケートによると、集中的検査がおこなわれている施設は約半数ほどにとどまっているとのこと。そのため、感染者を早期に発見して感染拡大を防ぐ対応が遅れているそうです。
そのため、自治体による集中的検査の徹底を要望しています。
あわせて、抗原定性検査キットの早急な確保も訴えています。
現在、施設内で感染者が出て濃厚接触者になった職員は、自宅待機しなければいけません。その後、4日目と5日目に抗原定性検査で陰性になって、ようやく5日目に職場に復帰ができるようになります。
しかし、現在は検査キットの需要が高まり、確保ができていないそう。そのため、5日目に自宅待機が解除できないケースが少なくないとのことです。
加えて、感染が疑われる場合でも、検査ができなかったり検査結果の連絡までに時間がかかることも。そのため、感染が判明するまでに1週間以上かかっているそうです。
こうした状況をふまえて、検査キットを早急に確保することを要望しています。
今回の全国老施協の訴えから、自治体の対応が後手後手になっていることがよくわかりますね。
先月18日に、厚生省は「濃厚接触者の待機を早期に解除するための検査を集中的検査としておこなっても良い」という旨の通知を出しています。
加えて、集中的検査では優先的に検査キットが確保できることにも触れています。しかし、その集中的検査が徹底されていないようなので、介護施設は手の打ちようがないというのが本音なのではないでしょうか。
検査キットが足りない状況が続くと、利用者の生活や命にも関わる可能性があります。
一刻も早く対策をしないと、コロナではなく介護の手が足りなくて命を落とす高齢者が出てしまうかもしれません。
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