今月3日、警察庁は昨年の歩行中に交通事故に遭って亡くなった人は941人と発表しました。そのうち、65歳以上の高齢者は全体の4分の3以上の722人。統計のある1966年以降、最大の割合だそうです。
交通事故の全体の件数は減少していますが、高齢者の割合が2011年から5ポイント以上も増加しています。
今月3日の警察庁の発表によると、2021年の歩行中の交通事故で死亡した人のうち4分の3以上が高齢者でした。
高齢者の交通事故の死者数は1520人。そのうち歩行中が約47%、自動車に乗っていたのが約29%、自転車に乗っていたケースが16.4%、二輪車に乗っていた人が6.4%でした。
また歩行中の死亡事故のうち、道路横断中のものが7割近くの521人。横断歩道を横断中に亡くなったのは180人もいたそうです。
こうした高齢者の交通事故が減らない問題は、各都道府県でも同様なようです。
例えば、奈良県で起きた交通死亡事故は46件で死者は47人でした。その約61%の29人が高齢者。道路横断中の事故で亡くなった8人のうち7人が高齢者だったそうです。
高齢歩行者の事故の特徴に、センターラインを越えてから車にはねられるケースが多いそう。道路横断中の高齢の重症者26人のうち、65%の17人が左からの車にはねられています。
奈良県警の担当者によると、この理由のひとつにヘッドライトがあるとのこと。ヘッドライトの右側の照射範囲は、対向車の迷惑にならないように狭くなっています。そのため、右側からの歩行者に気が付きにくいとのことです。
警察庁や各県警が対策をしていますが、高齢者の歩行中の交通事故がなかなか減りません。
もちろん、車の運転手側にも問題があるかもしれませんが、歩行者の不注意にも原因があるかもしれません。
というのも、警察庁のまとめによると近くに横断歩道があったのにも関わらず、利用せずに死亡事故となった人が68人もいました。
もしかしたら、慣れた道で気が緩んで横断歩道の手前で渡ってしまったのかもしれませんし、高齢になって腰が曲がり視野が狭くなることで、横断歩道に気が付かなかったのかもしれません。
どちらにせよ、高齢者が横断歩道以外の場所を渡るのはとても危険。「いつもの道だから」と油断せず、横断歩道のある道を渡りましょう。
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