コロナ禍で活動する機会が減っているなか、高齢者のフレイルが懸念されています。
フレイルは「要介護状態の前段階」と言われており、身体機能や活力の低下、疲れやすいなどの症状があります。それが進行すると、介助が必要な「要介護」となるのです。
そのフレイルの特徴のひとつが歩行速度の低下。それを防止するため、パナソニックは歩行トレーニングロボット「ウォーク・トレーニング・ロボ」を開発しました。
これを導入した介護老人保健施設では、車いすの人が歩けるようになった事例もあるそうです。
今月9日から開催されていた「東京ケアウィーク’22 介護予防総合展」でパナソニックが展示したのは、歩行トレーニングロボット「ウォーク・トレーニング・ロボ」。これは、自立~要介護2相当の軽介護度の高齢者を対象にしたロボットです。
このロボットは、利用者がIDカードをかざしたり自分の名前を画面上で選択することで簡単にログインでき、AIがその人に合わせた持ち手の高さに瞬時に設定。利用する高齢者本人やサポートするスタッフは特別な操作が必要ないのが特徴です。
また、このロボットは運動の負荷を調節できるのも特徴。利用者が押す力と反対方向の力で抵抗をかけることで筋力がつくうえにバランスを保ちやすくなり、転倒予防にもなるそうです。
負荷については、AIが過去のデータをもとに自動で設定することも画面上で調節することもできます。
このロボットを導入した施設では、建物の廊下を歩くことで歩行訓練をしていましたが、何度も同じ場所を歩くのが利用者の精神的に負担になっていたそう。しかしロボットを導入したことで、画面上に歩行距離や時間が表示されることがモチベーションにつながり、1キロメートル以上も歩けるようになった人もいるそうです。
歩く力は生活の基本でもあり、歩けなくなるとどんどん介護度が上がっていく傾向があります。
そのため、このロボットを使うことで介護度の進行を抑えられるかもしれません。
ただ、このロボットは介護度が低めの人向け。立位を保つことが難しい人や介助がないとまったく歩けない人は利用できないので注意です。
とは言っても、リハビリに力を入れているデイサービスなどでは活躍しそうなロボット。このような最新技術の力で、リハビリしてみるのもおもしろそうですね。
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