新型コロナウイルスの治療が終わって数ヵ月経ったのにも関わらず症状が残っていたり、新たに症状が現れる「新型コロナ後遺症」について多数報告がされています。
倦怠感や味覚・嗅覚障害、咳といった症状が多く報告されていますが、なかには新型コロナを発症してから糖尿病になる人もいるそうです。
そうした後遺症について、「ウォーキングによって症状が改善する」というアメリカの研究が発表されました。
アメリカのペニントン生物医学研究センターが「ウォーキングが、新型コロナ後遺症の糖尿病などの症状を改善する可能性がある」という研究結果を発表しました。
研究グループによると、新型コロナ後遺症の糖尿病では血糖値が上昇して「糖尿病性ケトアシドーシス」になる可能性が高くなるそうです。
糖尿病性ケトアシドーシスとは、ケトン体の増加によって体内が酸性に傾いて、脱水状態に陥ることです。
血糖値を下げるインスリンの作用が低下することで、体内で糖をエネルギーとして利用できなくなり、代わりに脂肪やタンパク質がエネルギーとして分解されて「ケトン体」が発生。このケトン体が増加すると、体内が酸性になって腹痛や吐き気、症状が重いと意識がなくなることもあります。
こうした新型コロナ後遺症を改善する方法のひとつに運動があるそう。ランニングを長距離おこなうなどの激しい運動でなくても、30分程度のウォーキングで十分です。
どうして運動が後遺症を抑えるのかというと、後遺症の原因となる新型コロナの炎症を運動によって抑えられるから。
新型コロナに感染すると、ストレスや炎症、インスリンを分泌する細胞の機能不全によって、高血糖が引き起こされると考えられています。高血糖はさらに発熱や炎症を引き起こし、それによってインスリンを分泌する細胞の機能が低下したり細胞死が発生するそうです。
その結果、インスリン分泌が阻害されるため、さらに血糖値が上がるという悪循環におちいってしまいます。
そこで運動をすると、この悪循環を断ち切ってくれるそう。運動は、血糖値を低下させてインスリンの作用を高め、血糖値の良好なコントロールに効果があるのです。
新型コロナ後遺症は、味覚障害や咳といった新型コロナ自体の症状が残ることは頻繫に報道されていますが、感染による炎症で糖尿病になるのはとても驚きですよね。
また後遺症は、新型コロナの感染から数ヵ月経っても続くことがあるとのこと。無理をしない範囲でゆっくりウォーキングなどから始めてみるのも良いのかもしれませんね。
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