「私のおばあちゃん、認知症なんだよね」という大学生の一言から生まれたゲームがあります。
それは、「懐話ふだ」というカードゲーム。めくったカードに書かれているお題に沿った思い出話をすることで、脳の活性化につながるそうです。
このゲームは、大学生の企画を企業が商品化して販売したもの。この商品企画の大会では総合優勝をした商品です。
大学生の企画を商品化する「Sカレ 2019」というイベントで法政大学の学生チームが提案したのが、カードゲーム「懐話ふだ」です。
このゲームは、認知症の進行予防として介護施設でも活用されている「回想法」を取り入れています。
回想法とは、認知症の心療療法のひとつ。自分の過去の話をすることで、楽しい気持ちになって精神状態が安定したり認知症の症状が緩和する効果があるとされています。
ゲームのルールはシンプル。裏面が青と赤の2色で、表面はピンク・黄色・緑の3色に分かれているカードを使います。
そして、青と赤のカードを1枚づつめくっていき、表面の3つの色で同じ色がそろうとそのカードをゲット。それぞれのカードの表面に書かれているお題について「思い出話」をすることで、脳の活性化につながるそうです。
このゲームの特徴は、カードをそろえるだけではないところ。そろえたカードに書いてあるお題に合わせた思い出話をすることがポイントです。
例えば、青カードには「幼少期」「大人になってから」などの”時期”を表す言葉が書かれており、赤カードには「住んでいた所」「好きだった曲」などの”モノ”や”コト”についてのテーマが書かれています。
そして2枚のカードの言葉を組み合わせ、その内容に合った話をしていくという訳です。
具体的には、青カードが「幼少期」、赤カードが「好きだった曲」であれば、「幼少期に好きだった曲の思い出話」をすることになります。
このゲームはこれまでオンラインのみでの販売でしたが、今年は4月におこなわれるアナログゲームイベント「ゲームマーケット」で初めて対面販売をするとのことです。
このゲームはルールがシンプルなので、認知症の人も参加しやすいのが特徴です。
もし周囲の人のサポートを受けながら遊ぶ場合でも、ゲームのメインである「思い出話をする」という部分は認知症の人もできるので、認知症の人が主体的に参加できるようになっています。
世代や認知症の有無を超えて楽しめるので、幅広い人が遊びやすいゲームと言えるのではないでしょうか。
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