この10年で交通事故の死者数は大きく減少していますが、そのうちの高齢者が占める割合は増加。2011年は約50%だった割合が、2021年には約57%まで増えているのです。
そこで、各地域で高齢者へ交通安全の啓蒙をする活動を実施。香川県では警察官のOBが、より事故のリスクの高い高齢者世帯を訪問して指導する「高齢者交通安全ガイド」という取り組みが始まりました。
これに任命された警察OB8人は、これから研修を受けて今月下旬から活動を始めるそうです。
今月4日、香川県警で「高齢者交通安全ガイド」の辞令交付式がおこなわれました。
「高齢者交通安全ガイド」とは、警察OBが高齢者宅を訪問して交通安全指導をする取り組み。OBが2人1組で訪問し、タブレット端末を使って認知機能の低下を認識してもらったり、反射材を配るなどの指導をおこなうそうです。
香川県警によると、昨年の交通事故で死亡した37人のなかで65歳以上の高齢者は6割以上を占めていたそう。統計が残る1948年から2番目の少なさではありますが、人口あたりの死者数としては全国ワースト3位であり、厳しい状況であることには変わりません。
ちなみに、その前年である2020年の人口あたりの死者数は全国ワースト1位。それ以前から数年にわたって不名誉な結果が続いています。
また香川県交通安全協会は、高齢者の事故が多いのは高齢者ならではの特徴があるとしています。
例えば、「視力・聴覚の衰えから、歩行中に信号が赤に変わっているのに気がつかなかない」「平衡感覚が低下しているため、自転車の乗り方が不安定になって車とぶつかってしまう」などのケースなどがあるそうです。
香川県警によると、2020年に交通事故で亡くなった高齢者のうち、多くが信号を無視していたり横断歩道を使っていなかったそう。高齢者は若いころに比べて歩行速度が落ちる傾向があり、道路を渡り切れると思っても渡り切れずに事故になってしまうのかもしれません。
横断歩道を使うかどうかは、どうしても個人の意識の問題になってしまいます。そのため、警察OBが指導してくれると高齢者ならではの危険もわかりますし、安全への意識を高めるきっかけになりそうです。
交通事故のリスクを理解して、私たち一人ひとりが事故を起こさないように心掛けていきたいですね。
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